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【広報ふじ平成元年】高齢者介護ホームやすらぎの家で お年寄りも家族も幸せな生活

 いろいろサービスを受けて気分転換を お年寄り

 安心してあずけられ負担が軽く 介護者


 これから急速に進むといわれる高齢化社会。平成元年8月1日現在で65歳以上のお年寄りは市内で2万814人を数え、これは人口の9.4%に当たります。6年後には11.3%になると予想され、富士市も例外でなく高齢化社会に向かっているといえます。
 こうした中で、高齢者のための福祉は、新たな形のサービスが始まっています。市内中央町に、ことし四月からオープンした「高齢者介護ホームやすらぎの家」もその一つ。今回は、この福祉サービスを紹介します。


介護者に代わって介護

 やすらぎの家は、家庭で介護を受けているお年寄りを通所の方法で介護者に代わって介護する施設です。
 身体的にも精神的にも苦労の多い介護者の負担を軽くする一方で、お年寄りの孤独感をなくし、自立的生活を助けることを目的として設置されました。
 対象者は、市内に住所のあるおおむね65歳以上のお年寄りで、身体的・精神的な状況などにより日常生活を営むのに支障があり、家庭で介護を受けている人です。
 利用時間は午前8時30分から午後5時30分までで、血圧測定や入浴・食事・余暇活動などのサービスを受けられます。
 利用料は1日700円、1日の定員は10人です。
 やすらぎの家を利用しようとする場合は、市福祉課へ御相談ください。電話番号 51-0123 内線 2318。

- 図表あり -
( 図表説明 ) 地図

- 写真あり -
( 写真説明 ) 白を基調にしたかわいい建物
( 写真説明 ) 「おばあちゃん絶好調だよ」1日2回血圧測定などを行います
( 写真説明 ) 日課の始まりは体操から
( 写真説明 ) すぐそばの公園に散歩に出かけリズム遊び
( 写真説明 ) 指導員の介助で入浴
( 写真説明 ) ほっかほかの食事
( 写真説明 ) 指先の訓練に隣接する小規模助産所「吉原つくし」の作業を手伝う。きょうはたこ焼きの箱つくり。


大変助かっています

山口はつ子さん(左)の娘の渡辺幸子さん(上横割)
- 写真あり -

 おばあちゃんは介護が必要な状態なので、これまで親戚の人に頼んだり、仕事の合間に電話をしたりしていました。
 しかし、いつも心配をしていなければならず、思い余って市に相談したところ、やすらぎの家を紹介してもらいました。送迎の時間がかかりますが、以前のことを考えれば精神的に楽で、全く苦になりません。感謝しています。


お昼もいいもんが出るよ

鈴木しんさん(吉原3)
- 写真あり -

 4月に体を悪くしてしまってね、5月からほとんど毎日ここへ来ているよ。気兼ねなく利用させてもらえるので、毎日楽しみだねえ。
 お昼をよばれて、おやつもついて、おまけにおふろまで入れてもらって700円じゃ申しわけないみたいだね。お昼もいいもんが出るよ。一日家にいても、テレビを見ているぐらいだから、気分転換にもなるよ。
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