6月から7月にかけて、原田小学校の「せせらぎ」の森に蛍が飛び交いました。この蛍は、原田小の自然観察クラブの皆さんが飼育したものです。子供たちは、蛍の里づくりを目指し、目を輝かせています。
自然観察クラブには、4年生から6年生の自然好きな児童22人がいます。毎日、理科室で蛍とえさのカワニナ(巻き貝の一種)の水かえや水温管理などを小まめに行っています。
飼育のきっかけは、昨年、顧問の山田高先生が「せせらぎ」で蛍を発見してから。原田の湧水を水源としている「せせらぎ」の森の小川に蛍がいたとあって、子供たちも積極的に取り組んできました。
しかし、犬や描の飼育と違って、蛍の飼育は並み大抵ではありません。
蛍を飼うには、まずえさのカワニナを繁殖させなければならず、現在、両方を卵から飼育しています。また、卵も幼虫も肉眼では見分けが難しいほど小さく、細心の注意が必要です。その上、水を常にきれいにしておくことが絶対条件です。こうした活動が認められ、6月には理科教育の助成で有名な山崎賞を受賞しました。
山田先生は「蛍の飼育を通して、子供たちが郷土を誇りに思えば、ひいてはそれが地域づくりにつながるはず」と語ります。
来年、はたして蛍が育つかどうかは、これからの飼育次第。
「原田小を蛍で有名にしたい」(部長の遠藤聡彦君・6年)とみんなで張り切っています。
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( 写真説明 ) 親水公園ともいえる「せせらぎ」に集まった皆さん