もし、いま地震が起きたら…。残念ながら現在の科学では、地震の発生を防止することはできません。しかし、ふだんから地震に対する心の準備をしておけば、被害を最小限に抑えることができます。
9月1日は防災の日。例年、市をあげて防災訓練を行っていますが、ことしは、大規模な総合防災訓練が富士川緑地公園で行われます。
去っていない東海地震の危機
ガタッ!ガタッガタッ!!
7月9日前後の伊豆東方沖群発地震は、私たちも揺れを感じ、記憶に新しいところです。
伊東市周辺では、それ以後海底噴火があるなど被害は大きく、富士市民にとっても他人事とは思えない災害でした。
一方、駿河湾から遠州灘にかけてを震源域とする東海地震は、いつ起こってもおかしくないと言われながら、年月がたっています。
しかし、地震の危機が去ったわけではありません。私たちは万一の事態に備え、ふだんから防災対策を心がけておくことが大切です。
大規模な総合防災訓練
防災の日の9月1日、静岡県総合防災訓練が県と市の共催で富士川緑地公園を会場に行われます。
この訓練は、静岡県総合防災訓練富士市会場といい、国・県・市・防災関係機関・自主防災組織などが一つの場所に会した大規模な合同訓練です。
当日は、東海地震を想定して、地震発生の予知から災害発生までの対応が、正しく機能するよう実践的な訓練を行います。
そして、防災関係機関相互の連携強化と市民の防災意識の高揚を図ります。
このため、市の総合防災訓練はこの合同訓練に加えて、各家庭における初期訓練と学校やその他の公共施設、民間事業所等における訓練を行います。
自主防の役員は見学を
具体的には、各自主防災組織の役員の皆さんは、今後の参考のために、この総合防災訓練の様子を見学(一部訓練参加を含む)してください。(一般の人も見学可)
各家庭においては、警戒宣言発令時と地震発生時における初期訓練を各戸ごとに行ってください。
学校や幼稚園などの公共施設や民間事業所等は、従来それぞれに実施してきた防災訓練を参考に、自主的な訓練を行ってください。 なお、これまで行っていた自主防災組織による組織的な防災訓練は、12月3日(日曜日)に実施する地域防災の日に全市的に行います。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 昨年の防災訓練
家族防災会議を
各家庭では、防災の日を機会に「家族防災会議」を開いてみませんか。いざというとき、それぞれがどのように行動すればよいか、次のようなことを話し合ってみてはいかがでしょうか。
・家族の役割分担
・火の始末と初期消火の方法について。
・離れ離れになったときの家族の連絡先と連絡方法。
・避難場所と避難路の確認。
・水、食料などの備蓄と非常持出品の準備。
・家具、危険物などの点検整備。
・家の回りの危険な場所の点検
訓練に御協力を
なお、富士川緑地公園の国道1号バイパスより南側部分は、8月28日から会場準備のため立入禁止となります。
また、訓練が近づくとヘリコプターや飛行機が飛来します。御迷惑をおかけするかもしれませんが御協力をお願いします。