1、富士山のように広く思いやりの心をもちたがいに助け合います
旅の老人を助けた富士市民
東京・太田区に住む下山栄治さん(72歳)から、お便りをいただきました。
下山さんは3月26日の深夜、一人でハンドルを握り東名高速を運転していました。富士の手前でガソリン不足に気がつき、やむを得ず富士インターで降りてガソリンスタンドへ行きましたが、何せ深夜、開いていません。
偶然信号で止まった女性の運転手に尋ねると、一緒に近くの店を案内してくれました。しかし、やはり開いていません。すると、その女性は家に帰り、御主人とともにポンプを持ってきてくれました。ところが、ポンプが届かず、御主人は下山さんの車を運転して、国道を三島までスタンド探しを行ってくれました。三島でとうとう燃料切れとなり、たまたま奥さんの実家が近くだったので、再びポンプを取りに行き、給油できました。
帰りは沼津インターまで案内をしてくれ、お礼も受け取らず、名前も告げずに去ったということです。
下山さんは「富士市は終生忘れ得ぬ地名となった」とお便りをくれました。