市教育委員会は、「平成元年度富士市教育文化奨励賞」を音楽文化の振興に貢献した鈴木良雄さんら4氏1団体に贈ります。この賞は、本市の教育振興及び芸術文化の向上に尽くした市民などに贈るものです。表彰式は、5月7日、富士商工会議所で行います。
音楽文化を振興
鈴木良雄さん（柚木・64歳）
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昭和25年、東芝文化部「音楽同好会」を設立。27年には東芝ハーモニカ・バンドとして県労働文化祭にたび重ねて出場し、その後東芝マンドリン楽団を結成して地域文化活動に大きく貢献しました。
29年に富士音楽協会の設立に寄与し、事務局長として会の運営に当たる一方で、市の文化連盟音楽部門の常任理事として同連盟の活動に尽力してきました。60年に富士音楽協会会長に就任し、協会のまとめ役として同会の発展に貢献しています。
特に、富士市民器楽合奏団を率い、マンドリンフェスティバルを開き、音楽の振興に尽くしています。
音楽を通して情操教育
高塚春子さん（水戸島・57歳）
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大阪音楽大学卒業後、昭和34年に富士市でピアノ教室を開き、以来30年、研究生に音楽を通して豊かな情操教育を広め、多数の優秀な人材を育成してきました。バッハ音楽の原点を求め、57年に東ドイツのケーテン音楽学校、60年に東ベルリン音楽学校などの交歓演奏会に参加するなど、国際的な活動を続けています。
国内活動も活発で、富士文化連盟音楽部門の常任理事のほか、富士音楽協会の副会長、同協会ピアノ部門の代表として活躍しています。毎年ピアノ教室発表会やバッハセミナー、国際的ピアニストのコンサートなど、文化の振興に大きく貢献しています。
書道の普及に尽力
高橋 栄（三界さんかい）さん（今井3・64歳）
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昭和30年、平岡朴斎に師事し、書の道の修得に努め、32年、成人学級において硬筆普通の普及に尽くしました。35年には、大昭和製紙に書道部を創設し、企業の文化向上に貢献しました。
市書道連盟の形成にも尽力し、昭和63年富士市書道会長に推され現在に至っています。40・41年に県芸術祭賞を受賞、県展実行委員を務めるなど目覚ましい活躍をする一方で、地元では市内各所に書道教室を開き、後進の指導に当たってきました。書道の普及運動の一環として書道日記を自費出版したり、学生書道コンクールの委員長として長年活躍しています。
文化全般に深い造詣
丸茂湛祥（たんしょう）さん（伝法・49歳）
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文芸・美術・音楽・学術等文化全般にわたっての深い造詣と活躍、そして地域文化及び社会教育の振興に貢献しています。特に文芸分野において「市民文芸」第六号以来随筆の部で市民文芸賞を連続6回受賞するなど輝かしい実績を残し、ほかにも短編小説集や共訳書の発行など全国的な活躍をしています。
また、美術分野では、富士市展設立以来、招待作家として尽力し、個展を東京やアメリカなどで開催、作品は国際的にも高く評価されています。昨年度の「ふるさと芸能祭」では、地元の青年活動を積極的に応援し、地域文化の創造に情熱を注いでいます。
「かるた」で文化を向上
県立富士高校「百人一首部」（代表 堀江俊也さん）
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昭和45年、栗栖教諭の指導のもと、会員20人で同好会として発足しました。翌年3月、初めて全国大全へ出場して以来、46・47年には全国大会2連覇を果たした上、48年の全国大会でA・B両級優勝を飾り、同年4月、部に昇格しました。55年、第1回高校選手権大会に優勝以来、10連勝の偉業をなし遂げ、個人戦でも優勝・準優勝を獲得しています。知的でメンタルな「競技かるた」のもつ品位・礼儀・互譲の精神を身につけた部員は、忍耐力と集中力を高め学力を向上させています。このことが、豊かな校風の形成や、地域学生のよい刺激として、教育文化の向上に大きく貢献しています。
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