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【広報ふじ平成元年】ふるさとの昔話

伝法 泰徳寺(たいとくじ)の氷石(こおりいし)

語ってくれた木本真学さん
- 写真あり -

 浅間上町の泰徳寺に人の背丈ほどもある石があります。今回は、この石の話を住職の木本真学(しんがく)さん(60歳)に伺いました。


信仰された氷石

 溶岩でできたこの石は「氷石」と呼ばれています。
 昔は、原田の鑑石園の鏡石(かがみいし)・今宮の飯森山の壷石(つぼいし)とともに富士の三石と言われ、人々の信仰の対象となっていました。すなわち、氷石は阿彌陀仏(あみだぶつ)、鏡石は勢至菩薩(せいしぼさつ)、壷石は観音菩薩(かんのんぼさつ)を意味していたと言われます。
 このように信仰の対象となったのは、富士山信仰に基づいていたからと考えられます。


氷のように冷たかった

 この石が氷石と呼ばれる理由は、この石をさわると夏でも氷のように冷たかったからです。
 以前、地下水が豊富だったころ、氷石の下に水脈があったため、石は氷のように冷たく、夏には人間のように汗もかきました。
 現在は、水脈が下がってしまったからか、冷たいというほどではありません。


郡(こおり)の石という意味も

 また、昔、富士郡にある有名な石という意味で郡をこおりと読みこおり石と呼ぶようになったとも言われます。


やはり夏に人気

 木本さんは「最近は健康のため歩く人が多く、時々訪れる人もありますよ。氷石という名前のせいか、人気の出るのは、やはり夏休み。子供たちが大勢訪れ、石をさわっていきますよ」と語っていました。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 現在の氷石
添付ファイル
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