神戸青年団の皆さん
神戸青年団の皆さんは、11月27日に吉原市民会館で行われた「ふるさと芸能祭」で、郷土に伝わる昔話を謡曲で演じました。今回は、ノリにノッてる神戸青年団におじゃましました。
干ばつに悩んだ神戸の人々が、通りがかりのお坊さん(日蓮)の書いた曼陀羅(まんだら)を掲げて祈ると雨が降ってきたという昔話「雨ごい曼陀羅」。
神戸青年団がこの話を演じてみないかともちかけられたのは10月の中旬。それから、富士東高教諭の丸茂湛祥さんに指導を仰ぎ、全く新しいスタイルで、能仕立てによる練習が始まりました。
手にした楽器は、ギターやドラムならぬ、うちわ太鼓・鐘・木魚など勝手の違うものばかり。しかも、ふだんあまり見たことも聞いたこともない謡曲というので、最初は不安でいっぱい。ところがそこはヤング。そのうちに、不安より好奇心が頭をもたげ、20人を超える団員が、週5日、毎日2時間以上の練習をこなしました。
青年団のOB会や地元の皆さんも、新しい郷土芸能の出現にもろ手を上げてバックアップ。最近どうも影の薄くなりがちな青年団の存在を改めて知らしめました。
日蓮役で団長の野口綱夫さんは「せりふや合いの手、動きが難しく苦労しました。しかし、久しぶりにみんなで一つのことをやり遂げ、団結が強まりました」と満足げ。地域と一体になったすばらしい青年団です。
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( 写真説明 ) 熱のこもった練習を続けた皆さん