富士市は海抜0.7〜3,421メートルまで、海際から富士山の八合目まで多彩な植生が発達しています。
植物の分布を海抜高度で示したものを「植物の垂直分布」と言いますが、富士市は市町村単位の行政域で見た場合、県内はもちろん、全国でも最も多様な垂直分布を持っているといえます。
海抜800メートルまでの暖帯は、シイ・カシなどの常緑広葉樹林帯、800〜1,500メートルの温帯は、ブナ・カエデなどの夏緑広葉樹林帯、1,500〜2,600メートルの亜寒帯は、トウヒ・コメツガなどの亜高山性針葉樹林帯、2,600メートル以上の寒帯はカラマツ・タケカンバなどの高山性低木草木帯に分類されます。この中には33群集21群落の植物群落が確認されています。
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( 写真説明 ) 丸火の自然林