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　これまで乳がんは、欧米の女性に多く、日本の女性には比較的少ない病気でした。ところが、近年日本でも増加の傾向にあり、西暦2000年には胃がんと入れかわって、女性のがんの第1位になると予想されています。原因として食生活の欧米化が考えられています。一般に独身職業婦人、閉経後肥満婦人や、未婚、晩婚未産、非授乳の女性に増加傾向がみられています。一番多い症状は、乳房のしこりです。その他乳頭からの異状分泌、乳房痛、乳頭部ビラン（ただれ）、乳房変形などがあります。これらの症状があるからすぐ乳がんということではありませんが、医師の診察を受けるのがよいでしょう。年齢は、30歳代に急増し、54歳でピークに達してから次第に減少します。従って30歳以上は立派に乳がん年齢と言ってよいと思います。検査としては、視触診、乳腺超音波検査、乳房撮影などがあり、がんの疑いのあるしこりは、組織をとって調べます。治療は手術、ホルモン療法、抗がん剤、放射線療法などがあり、これらを組み合わせて行います。乳がんは他のがんと違い、体の表面にできますから、注意さえすれば自分で発見できる病気です。発見が早ければ、ほとんどの人が治ります。そのためには、しこりの有無を自分で調べることが大切です。今年から富士市では、乳がん検診を始めます。多くの人が受診し、乳がんで命を落すことのないようにしましょう。　　＜富士市医師会＞

　暑い日が続いています。この時期に、脳梗塞で倒れるお年寄りが多いと言われています。汗をたくさんかくと血液が粘っこくなり、脳に血栓ができやすくなるためです。直射日光を避け、水分はなるべく多くとってください。