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【広報ふじ昭和63年】保健婦人センターがオープン

8月8日 OPEN 保健婦人センター

Report レポート

将来、健康づくりや婦人活動の情報ネットワーク基地にと考えています。(荻野)

センターは私たち婦人の財産なんだと考えることが必要なんですね(山崎)

- 写真あり -
( 写真説明 ) 完成間近い保健婦人センター

 8月8日、「保健婦人センター」がオープンします。
 この施設は、全国に先駆けて、本市が独自の発想と理論をもとに建設したもので、今後、婦人の自主的な諸活動と行政との緊密な連携を図っていきます。
 そこで、婦人の立場から市内川尻にお使いの山崎ひろみさん(主婦)に荻野健康課長から、センターの活動内容や目的、市民とのかかわり、将来の展望などをレポートしてもらいました。

- 写真あり -
( 写真説明 )レポーター(主婦) 山崎 ひろみ ◇ 生活環境部参事・健康課長(保健婦人センター準備担当) 荻野 覚

レポート

お部屋がずいぶん明るいですね

山崎
 初めまして、山崎と申します。
 いよいよ8月8日から「保健婦人センター」がオープンするわけですが、最近、私たち主婦の間でもよくこのセンターが話題に登り、みんな大変楽しみにしています。そこで今日は「保健婦人センター」について、いろいろと教えていただこうとお伺いしました。よろしくお願いします。

荻野
 こちらこそ、よろしくお願いします。

山崎
 早速ですが、建物を拝見しての私の第一印象は、どの部屋も大変明るく建物の色調も非常にやわらかで、全体的にあたたかな雰囲気を感じました。

荻野
 このセンターは、市民の皆さんが入りやすい、使いやすい建物であることを基本的な考えとしています。特に、婦人活動や消費者運動、健康づくり運動など、婦人を中心とした利用が予想されますので、外観を含め明るさ、やさしさを大切にしたわけです。

山崎
 確かに入りやすいでね。さすがに婦人を対象とした建物だなあと感心しました。

荻野
 ありがとうございます。ハード面では満足のいくものが完成したと思います。しかし問題はソフト面(内容)でして、建物に負けない活動をと、私を含め職員一同研さんを積んで、期待にこたえようと思っています


市民と行政が一つになって

山崎
 ところで、「保健センター」に「婦人」をドッキングするという発想は、どのようにして生まれたのですか。

荻野
 「保健センター」は、厚生省の指導で住民の健康づくりの拠点とするため、全国の自治体で建設に取り組んでいます。当初、本市でもその方向で検討していたのですが、先進都市の実情を分析すると、限られた分野の人たちの利用にとどまり、本来の目的である、「市民自らの健康づくりの実践活動を積極的に助長する」までには至っていないのが現状のようです。一方、本市における婦人の社会活動への参加は、非常に活発で、婦人会を初め、ボランティア活動、消費生活運動と目を見張るものがあります。また、乳幼児から高齢者に至るまで、健康づくりの主体も婦人であることを考え合わせると、「健康」と「婦人」を一体化させた施設こそ理想的であると判断したわけです。

山崎
 すると、婦人団体やグループ側にも活動の拠点建設を望む声があったわけですか。

荻野
 全市的な規模での「婦人センター」建設の動きまでには至っていませんが、各婦人団体、グループごとでの要請は以前から見られ、潜在的には根強いものがありました。言わば将来の婦人活動を見越した行政側の先取りと言えます。更に、市はセンター設置に伴う機構改革を行い、健康づくりや婦人・消費者など各課にわたっていた機能をセンターに集中しました。これによってセンターは、主として婦人を中心とする自主的活動の拠点として位置づけられ、利用者の利便性の向上と活動の活性化が期待できます。そこへ行政機関を配置することで、行政と市民の一体化という相乗効果も図ることができます。


とにかく来て・見て・ふれて

山崎
 次に、一番基本的な質問なんですが、一体、誰が利用できるのか、使用料は必要かなど、センターの利用方法について教えてください。

荻野
 利用については、このセンターの設置目的に合っていれば、個人、団体は問いません。使用料は無料です。また、開館時間は午前9時から午後9時までです。

山崎
 すると、昼間働いている人でも利用できますね…。市民が一番知りたいのが、これらの点だと思いますが、広くPRしていただきたいと思います。

荻野
 もちろん、市の広報や新聞などを通じてお知らせします。とにかく一度来て、見て、ふれていただくことが第一歩だと思っています。1階には、喫茶室もありますし、4階のホワイエなども自由にお使いくださって結構です。

山崎
 ほんの軽い気持で利用してよろしいわけですね。

荻野
 結構です。私たちのねらいは、センターに来てもらうことで、思いがけない出合いを体験していただくことにあります。例えば乳児相談などで来た場合、ちょっと、消費者コーナーやボランティアコーナー・健康教室などに気楽に立ちよってもらいたいのです。
そのために、センター内は極力壁や間仕切りを避けオープンスペースを広く取ってあります。


 市民のニ−ズにあった運営

山崎
 お話しを聞いているだけで、何か楽しい、ためになる出合いがありそうですね。ところで、センターがオープンして、皆さんが利用するようになると、不満だとか要望などが出てくると思いますが、そのような利用者の意見が反映される場はありますか。

荻野
 基本的に、この施設は市民の皆さんの社会的な活動に供するためのものですから、当然
センターの運営に当たっては、実際に利用される皆さんの意見なり提案なりを多く取り入れていきたいと思っています。そのため、「利用委員会」を設けて行政と利用者が一体となって、センターの有効的な運営を図っていきます。つまり、市民の皆さんの豊富な情報と経験によってセンターを発展させていこうというものです。

山崎
 私たちの手で、このセンターをよりよいものにしていくわけですね。

荻野
 そうです。保健婦人センターは、より一歩皆さんに接近した施設なんですね。ですから皆さんの財産として大いに活用してください。

山崎
 そうですね。自分たちの施設、自分たちの財産と思えば、いろいろといいアイデアも生まれてきますし、それを「利用委員会」で反映していただければ理想的ですね。


満足・納得できる保健行政

山崎
 ところで、市民のさしあたっての利用は、種々の健康診査や健康教室ですが、今回のオープンでこれらはすべてセンターに集中させるのですが、もしそうとしたら、市民サービスの低下につながるのでは…。

萩野
 確かに、健康診査や健康教室の一部はセンターに集約されます。しかし、このことが市民サービスの低下につながるとは思っていません。むしろ積極的な意味での市民サービスの向上になると考えています。と言いますのは、センターでは施設機能を生かして皆さんの健診に当り、また専門スタッフもそろっています。健康づくりの情報も豊富です。必ず満足し納得していただけると思っています。山崎
 よくわかりました。


 明日を見据えて

山崎
 最後に、センターのこれからの展望についてお願いします。

荻野
 はい。はっきり言えるのは、これからの世の中は女性の社会参加なしには成り立たないということ、それと市民の皆さんには行政など及びもつかぬほどの情報やノウハウの蓄積があることです。これを行政に生かさなければならない。そこで、センターの将来展望として、健康や婦人活動に関する情報の収集・提供など、官民共同活動のコントロール基地としての役割が重要視されてくると考えています。



レポートを終えて

 大変意義探いお話しをありがとうございました。
 保健婦人センターについては、ほとんど予備知識がなかったのですが、課長さんのお話しから職員の皆さんの熱意が感じられ、とても感激しました。こうした施設が身近にできることはすばらしいことです。健康なくらしのため、そして女性活動の拠点として、私も含め、多くの市民に利用されることを期待しています。



建物の概要

○所在地   富士市本市場432-1
○敷地面積  6,400平方メートル
○延床面積  4,558平方メートル
○建設事業費 11億円
○施設配置  1階 保健センター・健康増進ホール
       2階 保健・消費生活センター
       3階 婦人・ボランティアセンター・社会福祉協議会
       4階 大会議室・ホワイエ
○職員    45人


- 写真あり -
( 写真説明 ) 窓もモダンに
( 写真説明 ) 自然光を取り入れた健康増進ホール
( 写真説明 ) ギリシャの女神、三美神のレリーフ
( 写真説明 ) 開放的なホワイエ
( 写真説明 ) 3歳児健診は富士保健所で

お母さん 健康カレンダーにご注意!!

☆9月から会場が保健婦人センターに

 母子健康診査の内、左表のものは、9月から保健婦人センターで行います。健康カレンダーで確認を!!

乳児相談
 ただし、駅南、富士南、富士、岩松、田子浦公民館が全域となる対象者。
1歳6か月月児健診
お母さん教室
むし歯予防教室
母子健康相談(8月8日から)

☆成人健康教室の会場にセンターが加わります

☆機能回復訓練はセンターでもできます

問い合わせ  保健婦人センター 電話番号 64-8990

お知らせ 市役所のしくみが一部変わります

 8月8日に保健婦人センターがオープンしますが、そのため、市役所の組織が一部変わりますのでお知らせします。
 また、保健婦人センターの組織や、新しい係の仕事内容についてもあわせてお知らせします。


市役所  老人医療係は国民健康保険課へ(市役所3階北側)

○他の課へ統合される課

生活安全課

 生活安全課は、今回の組織改革で他の課へ吸収・統合されることになりました。
 3つある係のうち、交通安全係は総務課へ、市民相談係は広報広聴課へ、そして消費生活係は、保健婦人センターへ統合されます。 ただし、市民相談係は従来どおり2階の市民相談室に置きます。

- 図表あり -


○2つに分離する課

国保年金課

 国保年金課は、健康課より老人医療係が加わりますので、国民健康保険課と国民年金課に分かれることになりました。

- 図表あり -


○保健婦人センターヘ統合される課

健康課

 健康課の老人医療係を除く、保健指導、公害保健、予防の3つの係と、先に述べた消費生活係が保健婦人センターに統合され、新しい係となります。

保健婦人センター  母子健康手帳・赤ちゃん手帳の交付はセンターで

保健婦人センター  母子健康手帳・赤ちゃん手帳の交付はセンターで

 保健婦人センターは、生活環境部の出先機関となります。
 また同センターには、保健、消費生活、婦人活動および施設管理を担当する次の新しい係が配置されます。各係の主な仕事を紹介します。

庶務係
・救急医療に関すること
・予防接種に関すること
・特定疾病に関すること
・施設の使用許可及び維持管理に関すること
・医僚関係諸機関との連絡調整に関すること

成人保健係
・保健衛生思想の普及と向上に関すること
・健康づくり推進事業に関すること
・老人保健医療以外の保健事業に関すること
・結核健康診断に関すること

母子保健係
・母性、乳幼児の保健指導
・障害児の保健指導
・妊娠届の受理及び母子健康手帳・赤ちゃん手帳の交付
・歯科保健に関すること

公害保健係
・公害補償給付及び公害保健福祉事業に関すること
・健康被害予防事業に関すること
・公害健康被害認定審査会に関すること
・公害健康被害者の統計及び実態調査に関すること

婦人消費者係
・婦人活動に関すること
・婦人団体との連絡調整
・消費者の保護及び消費生活相談に関すること
・消費者団体の育成指導
・流通機構の調査
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
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