2月14日は、バレンタインの日。日本では女性から心を込めたチョコレートが届くという、男性にとってはうれしい日ですが、欧米では意外なことにチョコレートのかわりに赤い花、特に赤いバラを、それも日本とは反対に男性が女性に贈る日なんだそうです。
その上、この日ばかりは自分の奥さん以外の女性に花を贈っても奥さんから文句を言われないということで、イギリス、アメリカなどでは、このならわしが広まり花の年間売り上げの最高がバレンタインの日なのだそうです。
そもそもバレンタインという人はどういう人であったのでしょうか? 伝説によれば、聖バレンタインは中世紀の、たいへん徳の高い人で、遠くからも近くからも教えを受けに来る人が引きも切らずという毎日でした。
聖バレンタインは庭に花をいっぱい咲かせていて、人々は皆大きな花束をもらって帰ってゆきました。心から愛情を込めて育てた花ですから、それをもらって帰った人たちの家庭は皆、裕福になったのです。こういうことからバレンタインの日は世界の人々にとって兄弟愛や友情の日となったのです。
こうしてみると、庭に花のない季節はチョコレートの交換も楽しいとしても、花咲く季節には自分で心を込めて育てた花のやりとりに精を出すのが、バレンタインの本当の心ではないでしょうか。