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【広報ふじ昭和63年】富士の水

 豪快に流れ落ちる滝から、静かにただずむ池まで、水辺には人の心を和ませ、安らぎを 与えるカがあります。
  富士市は水の都。すばらしい景観の水辺や 古い言い伝えの残る水辺がいくつもあるまちです。
 今回は、皆さんの身近にある水辺を中心に紹介をします。ふるさとの水の恵みを皆さんで大切にしてください。


今泉の湧水

- 写真あり -
( 写真説明 ) 昔ほどではありませんが、今泉の田宿川周辺は、今でもわき水の豊富なところです。昨年8月、川を愛する心を育てようと、たらい流し祭りが行われました。


大棚の滝

- 写真あり -
( 写真説明 ) 愛鷹山の中里登山口から須津川沿いに6キロメートルほど登ると大棚の滝があります。落差は21メートルあり、ごうごうと水の流れる様子は、壮観です。
( 写真説明 ) 周辺には、キャンプ場やつり橋、遊歩道などが整備されています。


医王寺の池

- 写真あり -
( 写真説明 ) 医王寺は東比奈にあります。池は根方街道から北へ、山門に通じる道の両側にあり、わき出る清水と柳並木が醸し出す風情は、独特の雰囲気があります。
( 写真説明 ) 周りの人は、この池を大切にしており、いつもきれいな環境が保たれています。


永明寺の庭園

- 写真あり -
( 写真説明 ) 水の都富士にあって見事な庭園といえば、原田の永明寺(ようめいじ)寺の庭園です。溶岩の聞からわき出る水が織りなす滝と、ツツジの植えられた岩山は、深い趣があります。


かがみ石

- 写真あり -
( 写真説明 ) 原田の老人ホーム鑑石園の南にあります。絶世の美女照天姫(てるてひめ)が、わき水の中にあるこの石に姿を映して見だしなみを整えたという伝説が伝わっています。


天間の湧水

天間沢遺跡に代表されるように、天間地区は古くから人の住んだところです。その理由の一つはわき水。現在でも水量は多くありませんが、いくつかの地点で水がわいています。昨年、鷹岡中学校の科学部は、この湧水の調査をし、県知事賞を受賞しました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) ミマツボール跡地の西のわき水
( 写真説明 ) 天間の天満宮、裏に水がわいている


原田のいぼとり不動さん

 原田の永明寺(ようめいじ)の東側に、こんこんとわき出る水を頭からかぶっている不動様があります。これは、いばとり不動と呼ばれ、この水をかけてお参りをすると、いぼがとれると言われています。
 昔、この近くに、いぼのたくさんできている娘がいました。娘は何とかして自分の体のいぼをとりたい一心から、21の願いをかけて、毎日お参りをしました。
 ちょうど21日目の朝、夢に不動様があらわれ、「この水をかけろ」と言いました。早速、不動様のところへ行って、自分の体に水をかけました。すると、どうでしょう。見る見るうちにいぼがとれ、大層きれいな娘となりました。
(「おさなごに聞かせたい小さなまつり」から)
- 写真あり -

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