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【広報ふじ昭和62年】富士と港の見える公園

駿州・豆州一望のもと

 今、田子の浦港が脚光を浴びようとしています。来年3月の新幹線新富士駅の開駅により、西伊豆地方への海の玄関として観光ルートの拠点となることが予想されるからです。
 市は、これを機会に田子の浦港周辺の整備と緑化を図っていきます。まず、富士と港の見える公園の整備についてお知らせします。

市民の憩う港づくり

 国際貿易港、田子の浦港は昭和36年の開港以来、ヘドロなどの難問を克服しつつ東駿河湾臨海工業地帯の重要な流通拠点として発展してきました。
 昭和46年には西伊豆とを結ぶカーフェリーも就航しました。しかし、観光より、産業面での港湾機能が重要視されるなど、富士市の海の表玄関としての市民意識は、決して高いものとはいえません。
 来年3月、いよいよ新幹線新富士駅が開駅します。一日約8,000人の乗降客が予想されています。その内の何パーセントかは西伊豆間の旅客で田子の浦港を利用します。
 そこで市は、田子の浦港周辺の整備をしていきます。これは旅客の利便を図るとともに、この機会に、市民が日常生活の中で、港を親密なものと感じるような環境づくりを目指しています。

緑を多く、文化の味つけ

 港周辺の整備は、まず公園づくりからです。
 田子の浦港東岸、石油基地北側に小高い丘があります。この丘一帯1万3,000平方メートルが富士山と港の見える公園として生れ変わります。
 この丘には、鎌倉時代の「見付跡」や、三ッ股渕のいけにえ伝説で知られる「阿字神社」、明治18年から田子の浦港築港までの間、逆潮防止のため活躍した「石水門」の記念碑などがあり、富士市における歴史的、文化的遺産が多く存在しています。
 計画では、大規模な造成や、樹木の伐採は極力避けて、これらの文化財を中心に、緑の中で市民が海に親しめる公園、四季を通じて楽しめる公園づくりを目指します。
 丘の中心部には、高さ10メートルの展望台を設け、富士山と田子の浦港を軸に360度のパノラマが楽しめるようにします。山部赤人の万葉歌碑と共に港の新名所となることでしょう。昭和63年度末には完成する予定です。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士と港の見える公園完成予想図
( 写真説明 ) 船の後方の丘が公園予定地です

- 図表あり -
( 図表説明 ) 展望台スケッチ
添付ファイル
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