柏原1丁目 高木さん一家
昭和55年に結成された「元吉原剣道スポーツ少年団」。団長の高木亮(あきら)さん(46歳)の一家は、親子三代にわたる剣道一家です。今回はつわものぞろいの高木さん一家におじゃましました。
高木さんのお宅で最初に剣道を始めたのは、おじいさんの博さん(76歳)。「始めたのは21歳のときで四段を取ったよ。昔は軍隊にいたからね」と、色つやのよい顔は年を感じさせません。
一時、体を悪くして今はやらないといいますが、ピンとした背筋は往年をうかがわせます。
そんな博さんの影響で、亮さんも学生時代から剣道を始めました。
現在、七段。週に2回少年たちを指導し、そのほかの日に自分の練習を重ねます。やさしそうな目元も一たび防具をつけると厳しく、周囲からは「鬼の高木」と呼ばれているとか。「剣道は性格にぴったり。試合の緊張感がたまりません」と語ります。
また、亮さんの影響で剣道を始めた長男秀(しげる)君(富士東高3年)は二段、次男完(まもる)君(元吉原中3年)は初段と、まさにカエルの子はカエル。でも、二人は口をそろえて「お父さんにはかなわない」と言います。
おばあさんのまさ子さん(67歳)とお母さんの由紀子さん(41歳)は「親子で剣道について語り合う姿は、とても頼もしい」と目を細めます。親子三代で計十四段の高木さん一家は、剣道を通じた、かたいきずなで、つけ入るすきがないと感じられました。
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( 写真説明 ) 写真左から完君、由紀子さん、亮さん、博さん、秀君、まさ子さん