【広報ふじ昭和62年】まちかどネットワーク 安全で活気あふれる住みよいまち 元吉原
元吉原地区は、風光明媚な松林が田子の浦港まで続く海浜地区です。地区の歴史は古く、古墳時代から奈良平安時代の集落址三新田遺跡や、中世には今井郷として現在の今井地域のあたりが記録に残されています。
明治22年、東海道線が開通すると、地区内に鈴川駅(吉原駅)がおかれ、以後吉原地域の玄関口として発展してきました。
また、景観は変わってしまいましたが、昭和26年に田子の浦港ができるまでは、吉原湊(みなと)として名勝「逆さ富士」が心に残ったところです。
地区は旧東海道と現国道1号線に沿って東西に長く集落が続き、東海道線と浜の間は、住宅と商店とが混在した住宅密集地域となっています。
地区内には田子の浦港石油基地砂山の急傾斜地、海岸堤防のかさ上げなど防災の問題、また住宅密集地の生活環境の改善、松林、浮島沼の保全など解決しなければならない課題があります。
我がまちを語る
海と深いつながり
小川源太郎さん 今井東町(73歳)
- 写真あり -
昔の元吉原の人々の生活は、海と深くつながっていました。人々はほとんどが半農半漁で、田子の浦港から大野町のあたりまで、たくさんの人が漁業の権利を持ち、船を持っていました。
毎年3月下旬から6月までは、天気さえよければ毎日のように網引きが行われ、とてもにぎやかでした。学校が終わると浜に出かけ、網引きのあとで空きびんを拾って、小遣いかせぎをしたものです。
そうした海の生活の名残か、元吉原の人は気が荒いといわれたこともありました。しかし、今では「困ったときはお互いさま」という厚い親切心が伝わっています。
昭和41年の台風26号のあと、防潮堤が高くなり安全なまちになりましたが、津波と海岸浸食の問題は、自然が相手なだけに心配です。将来にわたって関心を持ち続ける必要があると思います。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 地図
( 図表説明 ) ◆人口 9,775人
( 図表説明 ) ◆世帯数 2,755世帯
( 図表説明 ) (昭和62年10月1日現在)
( 図表説明 ) ◆面積 6.19平方キロメートル
- 写真あり -
( 写真説明 ) 祭りのときは大変にぎわう毘沙門天
添付ファイル
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