子供は風邪などにかかりやすく、よく高い熟を出します。そして、体質にもよりますが、その熱でひきつけを起こすことがあります。これを熱性けいれんと言い、6か月から4歳くらいまでの乳幼児に多く見られます。
しかし、学童期にはほとんど起こらなくなる良性のけいれんで、体温が急速に上がるときに起こしやすいと言われています。
初めてひきつけを見たお母さんは、びっくりして子供を揺り動かしたり、抱きしめたり、救急車を呼んで慌てて医師へ駆け込んだりします。これではかえって子供を刺激してしまいます。
ひきつけが起こったら、まず衣服を緩め、体を楽にしてやります。舌をかむからと、ロの中に割りばしなどは入れないでください。
また、タオルを押し込み、口をふさいでしまう人もますが、これでは呼吸ができません。
熱によるひきつけは、ほとんどの場合、数分でおさまります。けいれんがおさまってから医師の診断を受けても遅くありません。
しかし、けいれんが20分以上続くときや、一日に何回もあったり、年に数回も起こす場合、また7歳を過ぎてのけいれんや、高熱嘔吐が続いているときに起こしたり、熱がないのに起こった場合などについては、専門医による精密検査が必要となりますので、注意するよう心がけてください。 《富士市医師会》