嘉興市の南端に南湖があります。南湖は二つの湖からなり、二つの湖が一対のオシドリのように寄り添っているところから、鴛鴦(おしどり)湖とも言われています。南湖で有名なのは烟雨楼(えんうろう)ですが、烟雨楼は最初、湖のほとりに五代呉越時代に建てられました。烟雨楼の名は唐代の詩人杜牧(とぼく)の漢詩に由来していると伝えられています。その後、明の時代(16世紀)に、湖の真ん中にある小島に、古い時代のものをまねて現在の烟雨楼が建てられました。そして1921年7月、中国共産党第一次代表大食の最後の日程がここで開かれたという、歴史的な建築物です。現在は、当時使用したすずり石や詩などが展示され、博物館のようになっています。また、休日ともなると多くの親子連れでにぎわい、嘉興市民の絶好の行楽地となっています。
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( 写真説明 ) 南湖と烟雨楼