庭木の実が色づき、北のほうからは、紅葉の便りも届きます。10月は、行楽のシーズン。紅葉や秋の味覚を訪ねて野や山へ出かけることが多くなる季節です。
さて、今回紹介する「木の実・木のまま」は、自然と親しみ楽しむ一つの方法です。
秋の山や公園では、子供たちはもとより、大人もドングリ拾いに夢中になったことがあると思います。しかし、そのドングリも、何個かがコマや笛に化けるぐらいで、多くは「こんなにたくさん拾った」で終わるのではないでしょうか。ところが、ただ拾うだけでなく、どの木から落ちてきたのだろうか、どんな帽子をかぶっていたのだろうかなど、同時に調べるようにすると、立派な観察になります。ドングリの帽子にはいろいろなタイプのあることに気づいたり、ドングリのつき方にも、種類によって差があるといった発見もしたりするのです。
そこで、イメージを生かして記念の品につくりかえます。
ドングリになれずに終わったマテバシイの帽子はくっついています。じっと眺めていると、それがカエルの顔に見えてきて、「カエルの合唱団」の誕生となります。種類ごとに備わっている雰囲気を見つけ出し造形に生かしてみるのも、意外な発見に導いてくれるものです。
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( 写真説明 ) 「かえるの合唱団」