鵜無ヶ渕神楽保存会の皆さん
日本の伝統芸能「神楽」。伝える人も少なくなってしまった現在、地域一丸となって伝承しているのが「鵜無ヶ渕神楽保存会」の皆さんです。今回は、練習場の鵜無ヶ渕公民館におじゃましました。
鵜無ヶ渕神楽は400年前から地元に伝わっています。神楽の奏者は鵜無ヶ渕の住民に限られ、親子三代にわたって継承している人もあります。
鵜無ヶ渕神楽は「下(さが)り葉」「幣の舞」「剣の舞」「狂の舞」の4曲で、太鼓・横笛・舞が三位一体となっておりなす民俗芸能です。
かつて、神楽の中心は青年でしたが、青年団活動の低下から存続が危なくなり、昭和35年に保存会が結成されました。
現在、会員は25人。20代から70代まで幅広いメンバーで構成されています。
会社員がほとんどで、ふだんの練習は月に数回、夜2・3時間行われます。これから10月16日のお日待ちに向けて練習に力が入るときです。練習の中心は、この道40年以上という3人の師匠。3人の目・耳・口からじかに伝わります。
代表者で師匠の一人でもある鈴木与一さん(62歳)は「鵜無ヶ渕神楽の特徴は、女の神楽で優しく、おとなしい点です。練習を熱心にやって5年ぐらいたてば一人前かな」と語ってくれました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 若い人の目立つ鵜無ヶ渕神楽保存会の皆さん