富士市と同様、嘉興市も製紙工業の発達している都市です。嘉興市の代表的な製紙工場が民豊製紙工場です。この工場は、1920年創業というから中国でもかなり古い歴史と伝統のある企業です。現在、働く労働者数3,780人、抄紙機11台、これを運転するのに必要な用水エネルギー施設や環境保全施設など、7工場の生産単位と2つの分工場に研究所と工人大学を持っています。
主な製品は、コンデンサー絶縁紙、トレーシングペーパー、巻たばこ用紙、各種印刷用紙、模造紙、静電複写用紙など10余種あり、いずれも高い品質で国家から賞を得ています。国内の安定した市場が確保されていますが、最近は輸出も盛んです。また、1984年の紙生産額は、7,510万元(約30億円)で、技術革新や近代化への計画も積極的に実施しています。
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