道路は貴重な財産
古代の交易路として有名なシルクロード−中国と地中海東岸を結ぶこの道は、絹や宝石などとともに、仏教を初めとする多くの“文化”を運び続け、東西交流の大切なパイプ役を果たしてきました。
また、昔の街道などを歩くと、路傍に「道祖神」と呼ばれる石像を見かけることがあります。
これらはいずれも“道の神様”で、道路の悪霊を追い払い、道行く人々の安全を守るとされています。
路傍にたたずむ、これらの素朴な神々には、先人たちの道に対する畏敬と感謝の気持ちが込められています。
8月は「道路をまもる月間」です。時代の流れとともに、道路の果たす役割も変化してきました。
今では、コミュニケーション・情報活動の場としてはもちろんのこと、防災空間としても、大切な役割を担うようになりました。
しかし、いつの時代にあっても私たちの社会生活を支える基盤であることに変わりはありません。
道路は、私たちみんなの貴重な財産です。
シルクロードの昔から、道路が人や文化を絶えることなく運び続けてきたように、私たち自身もまた、「道祖神」に託した先人たちの道に対する思いを、いつまでも持ち続けていきたいものです。
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( 写真説明 ) 明日への道(東名高速道路)
( 写真説明 ) 文化の道(潤井川大橋)
( 写真説明 ) みどりの道(富士緑道)
( 写真説明 ) 水辺の道(潤井川の土手)
( 写真説明 ) ショッピングの道(富士本町通り)
( 写真説明 ) 歴史の道(旧東海道左富士)