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【広報ふじ昭和62年】ふるさとの昔話

宮島新田の馬頭観音(ばとうかんのん)

 田子浦地区の宮島新田に、馬頭観音を祭る小さな観音堂があります。馬頭観音は、馬を初めとした生き物の霊を救う仏様です。市内には多くの馬頭観音があり、農業を通じた人と動物との深いかかわりがわかります。


つくれ講(こう)

 昔はどこの村にも“つくれ場(ば)”と呼ばれる共同の作業場がありました。つくれ場というのは、農家の仕事を手伝う馬や牛の足のつめがささくれだってしまうので、それを切るなどして足を直す場所でした。
 宮島新田のつくれ場では、いつのころからか、馬頭観世音菩薩(ばとうかんぜおんぼさつ)を祭り、農家を手伝ってくれる馬の供養をするようになりました。そして、馬や牛を飼っている農家で少しずつお金を出し合い“つくれ講”という集まりをつくりました。つくれ講は、昼に作業をやり、夜はお酒を飲んでみんなで話をしたり、村の社交の場であり、農家の楽しみの一つでした。


ぴったり観音

 また、この観音堂には“ぴったり観音”と書かれた石碑があります。近所に住む佐野忠作さんは、「昔、ここにおじいさんの堂守が住んでいて、子供が病気になると『なむ、ぴったり。なむ、ぴったり』と、痛いところをなでてやると不思議に治ったので、ぴったり観音と言うそうだよ」と教えてくれました。また、堂守のおじいさんが易(えき)をやって、ぴたり、ぴたりと当てるのでぴったり観音と言う説もあるそうです。


手づくりのお祭りを

 観音堂は、昭和27年に火事で焼けてしまい、馬頭観音の碑も壊れてしまいました。その後、秩父(ちちぶ)(埼玉県)の四万部寺(しまぶじ)から馬頭観音を、高野山から聖観音(しょうかんのん)を勧請(かんじょう)して祭ってあります。
 毎年6月13日は、町内を挙げてのお祭りで、子供みこしや打ち上げ花火、それぞれの班の出店などでにぎわいます。区長の小井出さんは「手づくりのお祭りが人づくり、まちづくりになるんじゃないかな」と話してくれました。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 話してくれた佐野忠作さん
添付ファイル
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