ロックガーデン(岩石花壇)はヨーロッパで発達したものです。日本の石庭や日本庭園の岩組みは岩石の観賞が目的で、植物はそれに添えられたものです。ロックガーデンは岩より植物が主眼で、高山のお花畑を思わせる美しさ、自然の懐深く岩石の間に咲く山野草の静かなたたずまいを見せてくれます。ロックガーデンには規模の大きなものもありますが、小面積でも上手に計画した岩組みには多くの植物が植え込められ、ほかの花壇には見られない魅力や楽しみがあります。
ロックガーデンのつくり方
石を据えるということは、とても大変なことのように思われますが、気楽に考え、自分の思うままに石を置いてみたら案外よくできるかもしれません。
〈場所の選択〉
家庭では、日当たり・風通し・排水のよい所に高く盛土し、常緑樹などを植えて日陰の場所をつくったり、保水性の高い土壌を入れて湿った場所をつくったりします。
〈石を据えるポイント〉
イ、下から上へ積み上げてゆく。
ロ、石と石の間は、十分すき間をとる。
ハ、個々の石は、土に隠れる部分を低くする。
ニ、石は、2分の1〜3分の2地中に埋める。