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【広報ふじ昭和62年】まちかどネットワーク みどりと泉に恵まれた人間性豊かなまち 今泉

 今泉地区は富士山のふもとの南に位置し、沖田遺跡を代表とする弥生時代の遺跡など、早くから人々の安住の地として栄えました。
 また、「源太坂」「平家越」など、源平時代の史跡がその名を今に残している地区です。
 この地区は昔から富士山の伏流水が湧出し、明治12年富士地区最初の手すき和紙工場がつくられ、紙・パルプ産業の礎となりました。
 丘陵地帯は住宅化が特に著しく、平たん地は水田地帯でしたが、現在、工場適地として自動車工場等の大手工場が並んでいます。
 この地区の課題は、地盤の低い地域の浸水対策、工場・住宅・商店の住工分離対策、狭隘な道路対策があげられます。
 今泉地区は産業のまち富士市の中心的な位置にあり、工業とともに発展してきました。今後は生活環境の保全に配慮し、緑の中にきれいな水が流れる「みどりと水のまちづくり」を目指し、人間性豊かな地区としていく必要があります。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 「みどりと水のまちづくり」を目指す今泉

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( 図表説明 ) ◆人口 15,307人
( 図表説明 ) ◆世帯数 4,554世帯
( 図表説明 ) (昭和62年4月1日現在)
( 図表説明 ) ◆面積 4.8平方キロメートル

我がまちを語る

荒川一郎さん 水の上(69歳)
- 写真あり -

歴史と活力を備えた街

 今泉は豊かな湧き水に恵まれ、古くから発展してきた地区です。
 今の中央図書館西側に通称ガマと呼んだ水の自噴地があり、そこから流れ出た水は、水車をいくつも回すほどでした。ここを流れる田宿川の深さは2メートルぐらいあったように思います。この湧水が今泉を製紙工場発祥の地として、“紙の都富士”のもとをつくりました。
 また、今泉には善徳寺や平家越・源太坂など有名な史跡がたくさんあります。これらは、この地区が昔から重要な場所であった証拠と言えます。
 このように歴史と活力を兼ね備えた今泉の原動力は、今泉魂と呼ばれるガッツと人々のまとまりのよさでした。
 将来に向けて今泉に住む私たちは、水の恩恵を再認識したまちづくりをする必要があると思います。
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