【広報ふじ昭和62年】第15回世論調査結果がまとまる テーマは「富士市の観光」
富士山を背に観光都市を目指す
ことし3月に実施した「第15回世論調査」の結果がまとまりましたので、そのあらましをお知らせします。
今回の調査は「富士市の観光」をテーマに実施したものです。
新幹線新駅の開駅を控え、本市の今後の観光のあり方を考えようと実施したもので、市内在住の満20歳から79歳までの男女3,000人を住民基本台帳から無作為抽出して行いました。
なお、調査にご協力をいただいたみなさんに厚くお礼申し上げます。
観光にもっと力を入れて
問1の「富士市は、観光にもっと力を入れた方がよいと思いますか」の設問では、66.2パーセント、3人に2人が「もっと力を入れて、積極的に売り出すべきだ」と答えています。
この比率は、男女別、年齢別などの区分でも、ほとんど変わりはありません。工業都市としてのイメージが強い本市も、今後は、観光に力を入れて、本市のよいところを積極的に売り出すべきだとの考えを、大多数の市民が持っていることがうかがえます。
◇調査対象者 3,000人
◇回収票 1,606人
◇回収率 53.5%
各設問のパーセントは、少数点以下第2位を四捨五入してあります。調査の結果はおおよその傾向としてお読みください。
Q1 富士市は、観光に対してもっと力を入れた方がよいと思いますか。
もっと力を入れて、富士市のよいところを
積極的に売り出すべきだ 66.2%
今のままでよい 16.5%
あまり力を入れる必要はない 9.0%
わからない 5.9%
未回答 2.4%
計 100.0%
市内の観光地
気に入った場所の1位は丸火
問2から問4までの質問では、市内の観光地や史跡などで、「行ったことのある場所」、「気に入った場所」、「お客さんを案内するなら、どこへ案内するか」を尋ねました。
その結果、「行ったことのある場所」では、第1位が毘沙門天、次いで丸火自然公園、富士川河口、田子の浦港、岩本山公園の順でした。この順位は、男女別など他の区分でもほとんど変わりませんでしたが、年齢別で、60歳代、70歳代の人が第4位に実相寺をあげていました。
また、「気に入った場所」では第1位に丸火自然公園、以下、須津川溪谷、岩本山公園、広見公園と続いています。上位をみると、やはり自然景観のすばらしいところがお気に入りの場所のようです。
これを地区別にみると、少しおもしろい変化がでました。というのは、全体的な傾向は、丸火自然公園が1位ですが、須津地区では須津川溪谷(30.6パーセント)を、岩松地区が岩本山公園(22.6パーセント)を1位にあげ、広見地区では、丸火に次いで第2位に広見公園(18.8パーセント)をあげています。このことから、地域とかかわりのある場所を好む傾向がうかがえます。
次いで、「お客さんを案内するなら」の設問では、第1位に丸火自然公園、以下、須津川溪谷、岩本山公園、広見公園と続き、問3の「気に入った場所」の順位と同じで、当然ながら自分の気に入った場所へお客さんを案内するという結果がでました。
Q2 市内の観光地や史跡などで、行ったところのある場所はどこですか。
毘沙門天 9.8%
丸火自然公園 8.8%
富士川河口 8.1%
田子の浦港 7.7%
岩本山公園 7.1%
須津川溪谷(大棚の滝) 6.9%
富士川緑地公園 6.9%
その他・未回答 44.7%
計 100.0%
Q3 市内の観光地や史跡などで、気に入ったところはどこですか。
丸火自然公園 20.2%
須津川溪谷(大棚の滝) 14.6%
岩本山公園 11.8%
広見公園 7.7%
富士川緑地公園 5.5%
その他・未回答 4.02%
計 100.0%
Q4 市内の観光地や史跡などで、お客さんを案内するならどこへ行きますか
丸火自然公園 15.8%
須津川渓谷(大棚の滝) 12.7%
岩本山公園 10.6%
広見公園 9.5%
毘沙門天 8.5%
田子の浦港 8.4%
その他・未回答 34.5%
計 100.0%
- 写真あり -
( 写真説明 ) 丸火自然公園
( 写真説明 ) 大棚の滝
富士山を中心に
問5は、「富士市を観光地として売り出すにはどんなところがよいか」を聞いてみました。
やはり、富士山を中心とした周辺地という答えが過半数以上を占めており、富士市の観光は、富士山抜きには考えられないという結果がでました。
Q5 富士市を観光地として売り出すとしたらどこがよいと思いますか。
富士市を中心とした周辺地 57.4%
須津川渓谷(大棚の滝) 9.7%
田子の浦港 8.7%
かくや姫などの伝説地など 5.4%
その他・未回答 18.8%
計 100.0%
若い層は遊園地
問6及び問6の補助質問は、「観光施設の必要性」、「どんな観光施設が必要か」、「富士市に人を集めるにはどんな催しものがよいか」を聞きました。
観光施設の必要性は大多数の人(77.3パーセント)が認めていますが、どんな施設が必要かになると意見が分かれました。
多い順にあげると、1位が遊園地、以下、産業観光展示会館、紙の博物館、美術館、ペンション・民宿村と続いています。
これを年齢別でみますと、20歳代、30歳代が遊園地を1位に、40歳代が美術館を、50歳代以上が産業観光展示会館をそれぞれ1位にあげていました。
次に「全国から人を集めるにはどんな催しものがよいか」の設問では、1位に海抜0メートルから3776メートルまでの徒歩富士登山、以下、野外コンサート、ミスかぐや姫全国大会と続きました。
男女別など他の区分でも全体の傾向と変わりはありませんでしたが、年齢別で20歳代が野外コンサートを1位にあげていました。
Q6 新幹線新駅が開駅されますが、今後富士市に観光施設は必要だと思いますか
必要だと思う 77.3%
必要ないと思う 12.6%
わからない 9.4%
未回答 0.7%
計 100.0%
Q6-2 どのような施投が必要だと思いますか。
遊園地 15.2%
産業観光展示会館 14.2%
紙の博物館 12.3%
美術館 12.0%
ペンション・民宿村 9.6%
その他・未回答 36.7%
計 100.0%
Q6-3 富士市で全国から人を集め、催しものを考えるとしたら、どんなものがよいと思いますか。
海抜0メートルから3,776メートルまでの徒歩富土登山 27.8%
野外コンサート 15.4%
ミスかぐや姫全国大会 11.3%
地びき網大会 10.3%
オリエンテーリング 7.4%
その他・未回答 27.8%
計 100.0%
- 写真あり -
( 写真説明 ) 田子の浦港の富士山歌碑
( 写真説明 ) 岩本山公園
( 写真説明 ) 広見公園の眺峰館
富士市を売り込む
紙を利用したみやげ品を
問7、問8は、「どんなおみやげ品を利用しているか」「今後、どんなおみやげ品ができたらよいか」を聞いてみました。
「利用するおみやげ品」では、お茶と答えた人が52.1パーセントと過半数を超え、次いで菓子、みかん、紙製品と続いています。
また、「どんなおみやげ品ができたらよいか」では、紙を利用した民芸品が半数近くの44.6パーセントを占めました。
やはり、地場産業である紙を何かの形で利用したらと考えている人が多いことがうかがえます。
Q7 富士市のおみやげ品として、よく利用するのはどんなものですか。
お茶 52.1%
菓子 28.9%
みかん 4.8%
紙製品 4.7%
その他 9.5%
計 100.0%
Q8 富士市のおみやげ品として、どんなものができたらよいと思いますか。
紙を利用した民芸品 44.6%
富士山の置物 45.7%
かぐや姫をモデルにした民芸品 12.8%
富士ヒノキを利用した民芸品 12.8%
その他 14.1%
計 100.0%
観光協会の利用を
問9及び問9の補助質問は、富士市観光協会発行の各種パンフレットなどの利用状況等について聞いたものです。
「ない」と答えた人が九割弱と圧倒的に多く、その理由では、観光協会の存在を知らなかったという人が過半数を占めています。
利用したことのある人では、自分の観光資料としてより、「友人や知人に送った」という人が多いという結果になりました。
Q9 観光協会発行のパンフレットや絵はがきを利用したことがありますか。
ない 88.5%
ある 11.0%
未回答 0.5%
計 100.0%
Q9-2 利用した方に伺います。どんなときに利用しましたか。
友人・知人等に送った 54.0%
自分の観光資料として使った 38.6%
その他・未回答 7.4%
計 100.0%
Q9-3 利用したことがない方に伺います。その理由は何ですか。
観光協会があるのを知らなかった 57.3%
必要がないから 34.1%
その他・未回答 8.6%
計 100.0%
富士まつり
魅力ある富士まつりに
問10からは、富士まつりについて聞いたものです。
「富士まつりに行ったことがありますか」の設問では、中央会場か地区会場のどちらかへ行ったという人が合わせて75.6パーセントを示しました。
次に、「中央会場へ行った人は、どんな形で参加しましたか」では「見物人」が多く75.7パーセントを示しました。
男女別では、男性が「見物人」として参加が80.9パーセント、続いて「子供みこし」5.6パーセント、「市民総おどり」3.5パーセントです。女性では「見物人」68.6パーセント、「市民総おどり」14.1パーセント、「子供みこし」3.2パーセントと男女によって参加の方法に変化がみられました。
次に中央会場へ行ったことがない理由は「まつりに魅力がないから」28.9パーセント、「時間的余裕がないから」24.6パーセント、「家から遠くて不便だから」23.0パーセントの順でした。これらを合わせると76.5パーセントとなり、まつりそのものの工夫、駐車場を含めての交通の便、開催時期などを検討することによって、より多くの人が富士まつりに参加できるのではないかと推察できます。
Q10 富士まつりに行ったことがありますか。
地区会場へ行った 34.9%
中央会場へ行った 21.1%
中央・地区会場とも行った 19.6%
行ったことがない 23.3%
未回答 1.1%
計 100.0%
Q10-2 中央会場へ行った人は、どんな形で参加しましたか。
見物人 75.7%
市民総おどりに参加 8.0%
子供みこしに参加 4.6%
その他 11.7%
計 100.0%
Q10-3 中央会場へ行ったことのない理由は何ですか。
まつりに魅力がないから 28.9%
時間的余裕がないから 24.6%
家から遠くて不便だから 23.0%
まつりに興味がないから 16.8%
その他・未回答 6.7%
計 100.0%
花火大会の充実を
問11の「富士まつりを盛り上げるために、どんなものに力を入れたらよいか」の設問には、36.8パーセントの人が「花火大会」と答えています。以下、「有名人を招く」、「市民総おどり」、「音楽パレード」 の順になっています。
また、「富士まつりに市外からお客さんを招待したことがありますか」の設問では、「ない」が86.9パーセントと、ほとんどの人が、市外からお客さんを招待したことがないと答えています。
今後は、富士まつりを岳南地区の代表的な祭りとして、市外からも見にきてくれるような祭りに育てていきたいものです。
Q11 富士まつりを市民総参加のまつりとして盛り上げるために、どんなものに力を入れたらよいと思いますか。
花火大会 36.8%
有名人を招く 12.9%
市民総おどり 12.1%
音楽パレード 7.1%
他市の有名なまつりを招く 6.7%
その他 24.4%
計 100.0%
Q12 富士まつりに市外からお客さんを招待したことがありますか。
ない 86.9%
ある 11.4%
未回答 1.7%
計 100.0%
- 写真あり -
( 写真説明 ) ミスかぐや姫コンテスト
( 写真説明 ) 市民総おどり
添付ファイル
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