室内で気軽に楽しめるセントポーリアは、身近な暮らしを彩る鉢花として人気の高い花の一つです。品種も豊富で小型のリトルラスカルやリトルレッドなどのミニチュア種も出回り、食卓や机の上にかわいらしくおさまり雰囲気を和らげてくれます。
4月〜6月に初めてセントポーリアを入手した人でも、この時期には比較的楽に花を咲かせ続けることができますが、環境の変化に弱いためその後に花が咲かなかったり、夏や冬の不十分な管理のために株をだめにしてしまうことが多いようです。
【育て方】
温度が15〜25度、湿度が60%程度の明るい日陰の条件下でよく生育するので、このような環境を一年中保てばずっと花を咲かせ続けられます。室内では、日光が間接的に長時間当たる窓際のレースのカーテン越しが適しています。水やりは土の表面が乾いたら株元に静かに与えます。肥料は有機質の強いものは避け、液肥(例N-P-K=5-10-5)の1,000〜1,500倍溶液を週に1回与えてやります。冬場は10度以下に気温が下がらないところに置きます。
【ふやし方】
セントポーリアはこの時期に、葉ざし・水ざしで簡単にふやすことができます。健康な株の充実した葉を一枚選んで、葉ざしの場合は底に2センチほど水のたまったパーライトに1センチンほどの探さに差します。水ざしの場合はコップに入れた無肥料の水の中に葉柄を4.5センチ浸しておきます。どちらも20日ほどで発根するので、小鉢に移植します。