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【広報ふじ昭和62年】防火の大役、あなたが主役

春の防災予防運動2月28日〜3月13日

 貴重な財産や人間の生命を一瞬のうちに奪ってしまう恐ろしい火災。
 この火災を起こさないため、市と消防本部、消防署、消防団、市防火協会は、春の火災予防運動を2月28日から3月13日まで行います。
 春先は、火災が発生しやすい時期でもあります。
 市民一人ひとりが防火意識を持ち、火災を未然に防ぎましょう。

「火の用心」7つのポイント

1、寝たばこやたばこの投げ捨てはしない
2、子供は、マッチやライターで遊ばせない。
3、風の強いときはたき火をしない
4、天ぷらを揚げるときは、その場を離れない
5、家の周りに燃えやすいものを置かない
6、ふろの空だきをしない
7、ストーブには、燃えやすいものを近づけない

死傷防止対策の徹底

 ことしの春の火災予防運動は、
 「防火の大役、あなたが主役」、
 「なくすな緑、なくそう山火事」
 「防ごう!なくそう!車両船舶(のりもの)火災」を統一標語に展開します。
 重点目標は 1.高齢者、身体不自由者等を中心とした死傷防止対策の徹底 2.家庭及び地域における防火対策の推進 3.異常乾燥時及び強風時の火災発生防止対策の推進です。

防火診断を重点に

 昭和61年に富士市で発生した火災件数は、148件でした。
 このうち建物火災は74件で、全体の50パーセントになり、損害額も全体の損害額4億2,714万4,000円のうち、4億1,780万2,000円と、全体の97.8パーセントを占めています。
 火災の原因別では、1位が放火(疑いを含む)、2位たばこ、3位子供の火遊び、4位たき火、5位不明火と上位を占める原因は毎年変わりません。
 大人は、たき火をするときには近くに水を用意するなどの用心やタバコの投げ捨て、寝タバコを絶対しない。また、子供には火遊びをさせないようにすれば火災の発生をかなり減らすことができます。
 全国的には、核家族、高齢化が進むにつれ死傷者が増加している状況です。
 これらの火災防止を図るため、防火診断を重点に置き関係機関、団体との連絡調整を図り、市民のみなさんの理解と協力を得て、次の諸行事を実施します。

◇消防演習
・2月28日午前6時から市民のみなさんに、火災予防運動開始の意識をもっていただくため、消防団が各方面隊ごとに一斉に消防演習を実施します。
・自力避難が困難な老人福祉施設を対象に、消防署を主体に総合消防演習を実施します。

◇住宅の防火診断
・町内会(区)長の協力を得て、期間中消防職員及び消防団員による家庭の防火診断を行います。

◇寝た切り老人家庭の防火診断
・市関係機関及び民生委員の協力を得て、消防職員による訪問防火診断を行うとともに、寝た切り老人家庭の所在把握を行います。

◇車両の防火点検
・消火器設置義務車両の消火器等の点検を実施します。

◇林野火災防止
・山火事予防思想の普及を図るため、愛鷹山登山口に携行用タバコ吸い殻入れを配置します。

◇ミニ消防車による防火教室
・幼稚園、保育園の園児を対象にミニ消防車の展示試乗による防火教室を開催し、幼児への防火意識の啓蒙を図ります。

◇防火作文の表彰
・市内小・中学生から募集した防火作文の優秀作品を表彰します。
 表彰式 2月28日(土曜日)13時30分から、市役所10階会議室

◇自衛消防隊ポンプ車操法競技会
・消防ポンプ車所有事業所の自衛消防隊による操法競技大会を開催し、基本操法の技術練磨と習熟を図ります。
 競技大会 3月1日(日曜日)8時30分から市役所北側駐車場

◇消防音楽隊火災予防フェアー
・市内大型店舗を会場として、消防音楽隊による演奏会を開催し、火災予防思想の普及を図るとともに、近年増加している「天ぷら火災」の消火実験を行います。
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