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【広報ふじ昭和61年】21世紀をこんな富士市に

富士市はことし、昭和75年(西暦2,000年)を目標年次としたまちづくり計画「ふじ21世紀プラン」を策定しました。その多くの課題の中から、高齢化社会、新幹線新駅、文化会館、保健婦人センターについて、4人の市民の方に、考えや要望、意見をお聞きしました。
ひとり暮らし老人に、周りの人が優しい声をかけてくれる富士市に。
小林 糸子さん (上和田町)ボランティア
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 食事サービスのボランティアを始めて3年がたちました。食事サービスとは、ひとり暮らし老人の家へ一週間に一度、駿河荘(老人ホーム)でつくった食事を運ぶものです。
 食事の献立が老人向けでおいしく、しかも安いとあってお年寄りには大変好評です。
 また、食事を運ぶことを通じて話し相手にもなり、今ではお年寄りが首を長くして待っていてくれます。
 これから、高齢化社会を迎えてひとり暮らし老人や老人世帯は、ますますふえます。そんなとき、周りの人々が気楽にボランティアとしてお年寄りに声をかけてくれるような富士市になってほしいと思います。
 また、元気なお年寄りは、お年寄りなりの社会参加ができるような行政を考えてください。

新幹線新駅は、富士山をシンボルにした形がいいな。
渡辺 裕久君 大渕第一小学校6年生
- 写真あり -

 ぼくは、もうすぐ富士市にも新幹線の駅ができるというので、友達と一緒に駅のことを考えました。
 駅の建物は外国人にも来てもらいたいので、富士山をシンボルにして、大きく目立つ形にしたらいいと思います。
 駅の一番上はレストランと展望台にしてその下はデパートにします。改札口は、駅員さんも楽になるよう全自動のロボットをつけます。
 そして、立派な駅でも汚ない駅だと嫌われるので、ゴミ一つないきれいな駅にしたいと思います。
 ぼくは、新幹線が富士市に止まったら、まず一番に乗ってみたいです。
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( 写真説明 ) 新幹線新駅は昭和63年春には開業します

富士市には立派な文化がある。文化会館は、富士市に最適なものを。
河野 勝義さん (富士本町)富士市文化連盟会長
- 写真あり -

 「富士市は文化がない」とよく耳にすることがあります。本当にそうでしょうか。私は、それは大きなまちがいだと思います。「文化がない」とおっしゃる人は「文化」の意味をひどく高級で難しいものとお考えではないでしょうか。
 私は文化とは「その道を志し、その道にいそしむことで人の心を豊かにし、潤いをもたらすもの」と解釈しています。
 ですから、決して高尚な音楽や絵画を楽しむことだけが文化ではありません。ご婦人が民謡を歌ったり、お年寄りが陶芸を楽しみ、仲間の輪を広げていけば、これはもう立派な文化といえます。
 そして、文化は地方の特色があり、富士市には富士市の文化があるのです。
 ましてや、富士市にはこれが文化だといえるものがあります。それは、市民憲章です。市民憲章の条文には直接文化という言葉は出てきませんが、表現していることは、富士市の文化そのものです。
 ところで、私は、近い将来建てられるという文化会館に大きな期待を寄せています。
 一言に文化活動と言っても、ステージを使用する団体もあれば、展示室を必要とする団体もあります。また、音響を優先する団体もあれば、ホールの大ききを第一に考える団体もあります。そういういろいろな団体の現況をまず把握して、どのような文化会館が、富士市の文化にとってベストなのか検討してほしいと思います。
 文化会館が市民に文化の場と情報と機会を提供してくれる文化の要となることを期待します。
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( 写真説明 ) 中里神楽の「剣の舞」

保健婦人センターで、婦人のネットワーク化を期待します。
森下 操子さん (宮島新田)健康づくり推進員
- 写真あり -

 5年前、からだが丈夫でなかった私が、ひょんなことから健康づくり推進員となりました。
 いろいろな活動の中で、ことしは、「健康は丈夫な歯から」と歯科衛生士さんとともに、親子の歯磨き講習を行っています。子供向けに紙芝居をしたり、おやつの与え方なども研究しています。
 さて、昭和62年度から現在の県合同庁舎跡に保健活動や婦人活動の拠点となる保健婦人センターの建設が始まると聞き、完成を心待ちにしています。
 健康づくり推進員の活動で市役所に行きますが、何となくかた苦しく感じてしまうことがあります。その点、婦人がメインの建物なら精神的に気楽に来れそうです。
 会議室なども簡単に使えるようにしてもらえればありがたいです。
 また、婦人の活動が1か所にまとまるということで、婦人のネットワーク化が進むことにも期待しています。
 これまで保健活動は健康課、婦人会は社会教育課、ボランティアはボランティアセンター、消費者問題は生活安全課とバラバラだった組織が一つにまとまれば、婦人同士の結束が強くなります。
 そして、お互いに情報の交換ができ、おのずと活動の幅も広がるでしょう。
 女性の社会参加がますます積極的になるよう、女性の立場に立った保健婦人センターを望みます。
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( 写真説明 ) 昭和63年度に完成する予定の保健婦人センター
添付ファイル
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