ユリの球根の植えつけの適期になりました。
ユリは日本が世界に誇る美しい植物で、全国の至るところ、海辺から山野、高原に自生し、また最近は多くの園芸品種が花屋の店先に見られるようになりました。
ユリは鉢植えで育てれば地植えと違って、生育に応じて場所の移動ができ、ベランダでも立派な花を楽しむことができます。
【鉢植えに向くユリ】
日本のユリは、野生種でも鑑賞価値の高いものが多いのですが、テッポウユリを除くとやや栽培の難しいのが残念です。この点、園芸品種は色彩が豊富で、性質も丈夫です。
ヤマユリ、カノコユリ、ササユリなど日本特産のユリを交配して作出されたオリエンタル・ハイブリットといわれるグループや、オニユリ、エゾスカシユリ、中国、ヨーロッパのユリが交配されてできたアジアティック・ハイブリッドのグループには美しいものが多く、鉢植えに好適です。
【鉢への植えつけ】
鉢は、通気性のよい素焼き鉢が最も適しています。
一鉢に植える球数は、オリエンタルハイブリッド系では6号鉢では1球、8〜10号鉢では3球くらい寄せ植えします。
用土は、赤玉土3、腐葉土4を混合し、1リットル当たり2、3グラムの化成肥料を混ぜておきます。
ユリはチューリップなどの一般の球根類と異なり、毎年植え替えるよりも2年間は植え替えずに栽培した方が生育がよく、花数も多くなります。