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【広報ふじ昭和61年】7月1日から新第一清掃工場が稼動

ごみ対策につよ〜い味方 でも!大切なのは 正しいごみの出し方です

 昭和58年度から工事を進めていた新しいごみ処理施設が、第一清掃工場内に完成し、7月1日から稼動しています。ごみ処理施設の命は焼却炉です。通常、焼却炉の寿命は15年といわれていますが、私たちのごみの出し方によっては炉の寿命をさらに5年、10年と延ばすことができます。例えば、「生ごみは水切りをして出す」「燃えるごみの中にカン・ビンなどを入れない」などです。64億円余りの巨費を投じてつくった施設を、一年でも長くもたせましょう。

施設の概要
建築面積・構造 2,881平方メートル(延べ8,092平方メートル)鉄骨鉄筋コンクリート地下1階、地上5階建て
焼却能力 一日 300トン(150トン炉×2基)総工費 64億4,800万円

新処理施設の特徴

 私たちが毎日の生活の中で出しているごみは、年々増加するとともに多種・多様化しています。そこで、収集したごみを円滑に処理するためにつくられたのが新しいごみ処理施設です。
 新しいごみ処理施設は、近代的な設備を備え、今までの焼却場のイメージとは全く異なったものとなりました。
 では、その特徴を紹介します。
・ごみを燃やしてできる熱を利用し、電気やお湯をつくるなど熱エネルギーの有効利用。
・排ガス、排水、臭気などが発生しない万全な公害対策。
・市民に親しんでもらえるような外観。
・24時間運転ができ、いつも安定して確実なごみ処理ができるようにコンピューターによる管理体制。
・ボイラーの水冷壁構造が日本に2つしかないというすぐれたもの。
などです。
 また、この施設は単にごみを処理するだけではなく、その余熱を利用して、総合運動公園内に温水プールをつくる計画を進めています。

市内のごみの量

 市内には燃せるごみの集積場所が3,625か所(17世帯に1か所)、燃せないごみの集積場所が946か所(65世帯に1か所)あります。
 これらの場所から集められたごみや第一清掃工場に持ち込まれたごみの量は、昨年一年間で5万6,992トン(一日平均156トン)です。内訳は、燃せるごみ4万7,667トン、燃せないごみ5,060トン、かん・ビン類の資源ごみ4,265トン(還元金2,400万円)でした。
 一方、ごみを処理するための経費は、昭和59年度で9億755円、ごみ1トンを処理するために1万6,667円もの経費がかかっています。

生ごみは水切りを

 梅雨が明けるといよいよ本格的な夏です。夏場は、ごみの量もふえ、特に私たちの食卓をにぎわすスイカなどのくだものが生ごみとして出されます。
 これらの生ごみには多量の水分が含まれています。水分を多く含んだごみは、大変燃えにくく、燃やすために灯油を使用するなど経費が余計にかかるだけではなく、焼却炉の寿命を縮める原因ともなります。
 また、ごみ袋に水がたまり破れやすく、犬や描のえさ場となり、集積場所周辺にごみが散乱する結果となります。
 そこで大事なのが、生ごみの水切りです。生ごみの水切りは経費の節減やごみの散乱防止だけでなく、通常15年ぐらいといわれる焼却炉の寿命を延ばすことにも役立ちます。
 これから夏場に向かい、生ごみの水切りを心掛けるとともにごみの減量、分別収集の徹底にご協力ください。

- 図表あり -
( 図表説明 ) 反転ストーカ式ごみ焼却炉

- 写真あり -
( 写真説明 ) 近代的な設備を誇る新しい第一清掃工場

感想文

第一清掃工場を見学して 岩山文美 富士南小4年

 5月26日は、工場を見学させていただいて、ありがとうございました。前よりごみのことがわかってきました。
 ごみの山を見たとき、本当にあんなにたくさんのごみがでるのかな、とびっくりしてしまいました。
 もし、市内から出たごみをしょりする人がいなかったら、わたしたちの市はどうなってしまうのだろうなあ、と思いました。
 おじさんたちは、きかいを休ませないために、交代で24時間はたらいてごみをもやすのですね。
 たいへんでしょうが、これからもがんばってください。
 家に帰って、おばちゃんやお母さんに「水分のあるものは、ちゃんと水を切ってからビニールぶくろに入れて捨てて」とおねがいしました。
 わたしは、なるべくごみを出さないようにと思ったけど、なかなかむずかしいてす。でも、1人がごみを1こでも少なくしようと思えば、それだけでも少なくなるのではないかと思いました。
 せいそう工場のおじさんたち、いつまでも元気で、はたらいてください。
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