5月の庭を華麗な花で飾る西洋シャクナゲは、花木の女王といわれ、中国南西部やヒマラヤを中心とするアジア地域のさまざまな原種が欧米で交配、育種されたものです。
これらは、原種に比べて大輪で豊富な花色を持ち、しかも丈夫で育てやすく改良されています。
【庭植えのポイント】
シャクナゲは通気性のよい酸性土を好むので、庭土に鹿沼土を半分ぐらい混ぜて、元の地面より10〜20センチメートルぐらい高くなるように植え付けます。
また、シャクナゲは根が土の浅いところに張る性質があり、乾燥や地温の上昇に弱いので夏の西日が当たるような場所は根がいたみ、好ましくありません。そこで、植える場所としては、大きめの落葉樹の下などがよく、植え付け後、根本を藁や腐葉土、ピートモスなどでマルチングするとよいでしょう。
【花後の手入れ】
咲き終わった花がらをそのままつけておくと樹勢が衰えるので、なるべく早目に、花房ごと摘み取ります。
また、花のつかない枝先には、芽(項芽)がついていますが、西洋シャクナゲは分枝力が弱いので、この項芽を摘むと、よく分枝してこんもりとした樹形がつくれます。