市教育委員会は、郷土の貴重な歴史文化を後世に伝えるため、万葉集の中でも有名な山部赤人(やまべのあかひと)の詠んだ「富士山を望む歌」の歌碑を建立します。場所は、市内前田の駿河湾カーフェリー発着所入口近くで、完成は3月中旬の予定であり、観光資源としても大いに期待されます。
また、赤人の歌を平井康三郎氏が作曲した、交声曲「不尽山を見て」を、3月23日、文化センターで行われる「しずおかのうたを訪ねて」の中で今泉混声合唱団が発表します。
山部赤人について
奈良時代の歌人で、朝廷に仕え、万葉集に多くの歌を残しています。歌碑となる歌は、おそらく赤人が仕事で東国を旅した時に詠んだものと思われます。
山部赤人 富士山を望む歌 (現代読み)
天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き
駿河なる 富士の高嶺を
天の原 振りさけ見れば 渡る日の 影も隠らい
照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり
時じくぞ 雪は降りける 語りつぎ
言い継ぎ行かん 富士の高嶺は
田子の浦ゆうち出でて見ればま白にぞ 富士の高嶺に雪は降りける
- 図表あり -
( 図表説明 ) 完成予想図