富士市 FUJI CITY Official Site

　大渕中野地先にある総面積26ヘクタールの総合運動公園は、来年度から昭和70年度までの10年間に、総事業費60億円をかけて整備していく計画ができました。
　この計画に示されたこれから整備される施設は、野球場、陸上競技場、テニス場の改修をはじめ、温水プール、総合体育館、各種広場などです。
　昭和70年度までの計画で総合運動公園は、市民レクリェーションスポーツの基幹公園として、緑豊かな運動競技施設となります。


憩いの場としての役割も果たす

　余暇時間は、週休2日制の導入などにより増加の傾向を示しています。
　また、余暇の内容も金銭消費型から金銭節約型の健全なレクリエーションへと変化しています。
　中でも身近な日常生活圏のレクリエーションスポーツ活動の需要の増大に、その特徴が出ています。
　しかし、以前からレクリエーションの場であった原っぱ、樹林などは減少していることも事実です。
　このようなことから都市にある運動公園は、単なるスポーツ施設の整備だけでなく、身近なレクリエーションの場としての役割も果たすことが求められています。
　総合運動公園は、これらのことも十分考えに入れて計画しましたので、運動競技施設は、公式競技のできる施設としますが、滝のあるメイン広場、子供の山、噴水広場などの各種広場も造りレクリエーションスポーツを楽しむ場所にします。


運動公園として最適地

　総合運動公園は、吉原市街地から北へ4キロメートル、富士駅から北東へ6キロメートルの富士山麓の緑に囲まれた丘陵地に位置しています。
　標高は約170メートルで富士市街地や駿河湾、富士山を一望でき、晴れた日には伊豆半島が見えるなど、眺望が開けた場所です。
　昭和48年に野球場の整備が始まり、それ以後、陸上競技場、体育センター、テニス場、相撲場がオープンし、市民のみなさんに利用されています。
　昨年度の年間利用者は8万7,000人もありました。
　また、隣接して120人の宿泊施設を完備した富士ハイツもあり、レクリエーションスポーツの拠点になりつつあります。

総合体育館（昭和68〜70年度）

　公園内にすでに設けられている勤労者体育センターの利用状況を見ると、平日の午後は利用率が低いが、午前中は比較的高く、夜間、休日及び土曜日は大盛況の状態です。
　昭和68年度から3か年で24億円をかけて建設される総合体育館は、延べ床面積が1万平方メートルでバスケットコートが3面とれます。
　また、付帯施設として更衣室、シャワー室、会議室のほかに観客席も設け、市内及び東部地域の主要な大会を開催できる体育館にします。


温水プール（昭和62〜63年度）

　市内にはプール施設として、中央公園に市民プールが設けられていますが、総合運動公園内には、第1清掃工場からの熱供給を受け、年間を通してだれもが使用できる温水プールの建設を進めます。


野球場（昭和66〜68年度）

　現在のメインスタンド及び内野スタンドの収容人員は3,400人で十分とはいえません。
　また、スタンドが盛土形式のため、選手、役員の出入りに問題がありますので、メインスタンド及び内野スタンドの改修を計画しています。
　野球場利用者から要望の強い夜間照明もあわせて計画しています。


陸上競技場（昭和62〜64年度）

　兢技場のトラックは、維持管理面を考慮して全天候型トラックに改修します。
　スタンドについても2階建3,000人収容のスタンドを新設し、すでにあるスタンドと合わせて4,000人収容のスタンドを設けます。


テニス場（昭和64〜67年度）

　テニス場は、試合コートのスタンドとナイター設備がないので、これを設けていきます。
　クレーコートの6面についても、全天候型に改修します。
　試合コートのスタンドは収容人員1,000人で、現在のAコートに計画しています。


広場、レクリエーション施設（Ｓ61〜70年度）

　メイン広場は、総合運動公園の表玄関にふさわしい特色と、広がりを待った広場にします。
　運動公園の動的イメージを演出するモニュメントの配置や休憩する場所には、雄大さと潤いを表現する滝を造り、水と緑で明るく健康的な雰囲気の広場を考えています。
　これ以外に、スポーツ後の休憩やくつろぎを得られるようなサブ公園、中庭的なイメージの噴水広場、園内に残された自然地形を利用した散策路を設け、自然に接する場としての子供の山、古墳広場、芝広場、ポケット広場とそれぞれ特徴をもった広場を建設していく計画です。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士総合運動公園完成予想図