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【広報ふじ昭和60年】お便りコーナー

あなたのお便りをお寄せください

 このコーナーは、皆さんの意見交換の場とさせていただきます。テーマに基づいた、あなたの意見や提言などをどしどしお寄せください。
 お便りをお待ちしています。

◇応募される人は
 原稿用紙へ300字程度にお書きください。趣旨を変えないで原稿を直すことがあります。住所・氏名・年令・連絡先を忘れずにお書きください。

◇送り先は
 〒417 市内永田町1丁目100番地 市役所広報広聴課 原稿締切日は、毎月20日です。

今月のテーマ 音楽と私

 音楽は人の心をなごませ、豊かにします。ギター、ピアノなど楽器は身近にあり、カラオケを楽しむ人も多く見られるようになりました。音楽は重要な文化の一つです。
 今回は、「音楽と私」というテーマで、歌、楽器にまつわるお便りをたくさんいただきました。


生活の中に音楽を
斉藤恵子さん(32歳)主婦 林町

 今年の二科展に「夜想曲B」という作品で初入選しました。バイオリンをひく少女がテーマです。最近はクラシック音楽を聞いてそのイメージを作品にするという方法をとっています。「幻想即興曲」「亜麻色の髪の乙女」……クラシックにはそのまま私の作品のタイトルになりそうな題名がついています。
 一日の始まりにラジオから、ありきたりですが「ビバルディの四季」などが流れてくるとすがすがしい気分になります。「午後はポピュラーがいいかしら?、夜はジャズかな?」とは言っても子育て真っ最中の私にとって、これは理想の音楽三味の一日です。
 音楽も美術も総理大臣から私のような一主婦まで平等に楽しめるところがいいですね。



「同期の桜」の大合唱
後藤慶子さん(49歳)珠算講師 滝戸

 私には、アルバムの中のスナップ写真とともに、そっとしまってある合唱の思い出があります。合唱といっても、本式の合唱ではなく、しゅうとの米寿の宴(うたげ)の大合唱です。
 赤い帽子に赤のチャンチャンコ姿のおじいさんを中心に、伯父を初め大家の兄夫婦に兄さん、姉さん、孫、ひ孫と35、36人が1つの輪になり、肩を組んで「同期の桜」の大合唱となりました。
 部屋いっぱいのすばらしい歌声を聞いたとき、涙がこぼれてしかたありませんでした。輪の中の一人として感謝の気持ちいっぱいの幸せを、しみじみと思いました。
「同期の桜」は、私にとって忘れることのできない曲となりました。



津軽三味線に魅せられて
嶺脇武紀(みねわきたけのり)さん(37歳) 三味線講師 富士見台6

 高校卒業と同時に郷里秋田から就職列車に乗り到着したのが、この富士市。3年間は帰郷しない予定が兄貴の結婚式で同年11月に帰り、その場で聞いたのが津軽じょんがら節。豪快で繊細、また華やかで寂しげなところあり、そんな演奏に心打たれ、今度帰郷するときは、必ず三味線を持ち帰ることをかたく決心。
 それから週に一度、三島に習いに通った。3年後に秋田で父に聞かせたら、「こんな下手なのは聞いたことがない、しかし荒々しいが豪快だからこれでよい。大きな山を作りなさい」と言ってくれた。芸人と親交の深い父は耳が肥えていたのです。
 昨年、この道を追求するために、17年間勤務した会社をやめ、現在は来年5月3日の大会で津軽三味線日本一を目指し、原田の東名ガード下で猛練習中です。



コーラスで知った生き方
杉本ふみ子さん(72歳) 無職 大和町

 私は5年前、平均年齢60歳というコーラスを楽しみました。入会してコーラスの難しさを知り驚きました。
 最初の1か月は歌えず、ただ聞いて勉強しました。
 「アルトはソプラノ、メゾソプラノを立て、控え目に歌うことですばらしいハーモニーが流れる。自分は控え目に相手を立てて歌うこと」と正田先生は常におっしゃいました。
 週1回2時間たっぶり歌っているときは、和服に袴、靴の昔の自分の女学生姿が眼に浮かび、40数年前に若返ることができました。日常生活も心がはずみ、音楽のすばらしさを改めて知らされました。
 義理人情の薄れた現在の世の中でコーラスの様にすべての人が自分は控え目に、相手を立てて世の中を生きていったならば、さぞ住みよい社会になるだろうと自分なりに考えています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) コーラスを楽しむ人はふえています



「流浪の民」の思い出
鈴木政子さん(64歳) 農業 御殿

 音痴で歌も上手でない私ですが、遠い遠い日のたった1つの思い出の名曲があります。
 それはもう50年も前のことです。私の母校は穆清(ぼくせい)尋常高等小学校、現在の吉永第一小学校です。その高等科1年のときです。裁縫室で校長先生(故飛奈先生)が1枚のレコードを手まわしの蓄音機で、高等科の生徒全員に聞かせてくださったのが「流浪の民」でした。小学唱歌だけを歌ってきた私たちにとって、何が何だかわかりませんでした。耳なれない曲に戸惑いましたが、静かに聞いていると胸がじんとしてきたように思いました。
 あれから50年たった今も「流浪の民」を聞くとき、あのときの母校が一つ残らず目の裏に浮かびます。私にとって、それはそれは懐しい名曲です。

テーマ

■2月は「受験」
 2月、3月は受験シーズンです。
 受験は富士市の高校進学率(91.8パーセント)が示すように、大部分の人が一度は経験するものです。
 受験生はもとより、家族もこの時期落ちつきません。受験は、人生の第一分岐点といえるかもしれませ。
 受験についてのあなたの考え、体験談、家族の苦労談、マル秘合格法などをお寄せください。

(新年号のお便りコーナーは休ませていただきます)
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