岩本の実相寺は、総門・三門庫裡(くり)・釈迦堂(しゃかどう)・本堂・祖師堂(そしどう)・一切経蔵(いっさいきょうぞう)などの大伽藍(だいがらん)がある市内随一(ずいいち)の大寺です。建てられたのは、1145年〜1150年(久安年間)で、寺は4キロメートル四方あったと伝えられています。
1258年、日蓮は一切経蔵へ入りました。日蓮はこのころ相次いで起こった地震や洪水などの原因は何か、経文を確かめようとしたものでした。この後、日蓮は鎌倉へ帰り、立正安国論(りっしょうあんこくろん)を書き上げました。
1268年、実相寺に第4代院主排斥問題が起こりました。それは院主の余りの乱行に、実相寺の滅亡を心配した四十九院の学僧日興(にっこう)を中心とした衆徒が、鎌倉幕府へ院主交替を訴えた事件でした。
日蓮の命日に当たる11月12・13日は、お会式(おえしき)が行われます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 仁王像のある三門