昭和59年12月31日現在で実施した「昭和59年工業統計調査」の富士市分の概要がまとまりました。
今回の調査は、指定業種を除く、従業者1人から3人の事業所を対象外とした調査です。
工業都市としてのバロメーターになる製造品出荷額等は、1兆3,785億円で、浜松市に次いで県下第2位でした。
なお、調査結果の詳細については、後日「富士市工業統計調査結果」として公表する予定です。
●製造品出荷額等7年連続第2位
市内の製造事業所数は、1,624事業所であり、従業者数は4万6,635人、製造品出荷額等(4人以上の事業所)は、1兆3,785億1,481万円でした。
これを前年と比較すると、事業所で2事業所(0.1%)の増加、従業者数では187人(0.4%)の減少、また、製造品出荷額は、931億8,668万円(7.3%)増加しました。
このうち、重化学工業の製造業に占める割合は、事業所数45.4%、従業者数54.7%、製造品出荷額52.0%となり、事業所数を除き重化学工業の占める割合が大きくなっています。
また、県下市町村別の製造品出荷額等を見ると、浜松市の1兆5,454億円が第1位で、県下の総製造品出荷額等の13.4%を占め、次いで富士市の1兆3,785億円(12.0%)、清水市9,899億円(8.6%)、静岡市7,836億円(6.8%)、磐田市6,507億円(5.6%)の順で、この5市で県全体の46.4%を占めました。
重化学工業=化学工業、石油・石炭、鉄鋼業、非鉄金属、金属製品、一般機械、電気機械、輸送用機械、精密機械
軽工業=食料品、繊維工業、衣服、木材・木製品、家具・装備品、パルプ・紙、出版・印刷、ゴム製品、窯業・土石
●事業所数は1,624
事業所数は、1,624事業所で前年より2事業所ふえました。産業別に見ると、パルプ・紙368事業所で最も多く、以下一般機械294、金属製品198、食料品150事業所の順でした。
前年に比べ増加した産業は、その他10、鉄鋼業6、非鉄金属4、パルプ・紙、食料品、印刷・出版のそれぞれ2事業所でした。
一方、減少した産業は、金属製品8、一般機械6、家具・装備品3、精密機械2事業所とほか4産業5事業でした。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 産業別事業所数
●製造品出荷額等は932億円の増
製造品出荷額等(4人以上の事業所)は、1兆3,785億1,481万円で前年より931億8,668万円増加しました。
産業別のトップは、地場産業であるパルプ・紙の5,197億5,883万円で次いで輸送用機械2,601億8,294万円、化学工業1,717億9,360万円、電気機械1,449億2,445万円の順でした。
前年と比べ増加額の多かった産業のベスト3は、輸送用機械が251億3,487万円、パルプ・紙が216億3,536万円、電気機械が210億9,885万円の順でした。
一方減少した産業は、出版・印刷の12億1,581万円、次いで窯業・土石7億1,443万円、精密機械5億9,091万円の順でした。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 製造品出荷額等(4人以上の事業所)
●従業者数は187人の減
従業者数は4万6,635人で前年より187人減少しました。産業別では、パルプ・紙が1万4,624人で最も多く、次いで輸送用機械8,629人、電気機械5,259人、一般機械4,272人の順でした。
前年に比べ最も増加した産業は、その他274人で、以下電気機械の195人食料品の140人、非鉄金属の25人でした。
一方、減少した産業は、パルプ・紙が414人で最も多く、以下輸送用機械115人で、精密機槻107人、金属製品47人でした。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 従業者数
●昭和59年 富士市の産業別、事業所数、従業者数、製造品出荷額 昭和59年12月31日現在
- 図表あり -