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【広報ふじ昭和60年】高齢者事業団 富士市シルバー人材センター

自分で仕事を選択できる

 昭和55年10月に県下で初めて誕生した。高齢者事業団「富士市シルバー人材センター」は、5年目を迎え、事業量も順調に伸び、名実ともに県下のリーダー的シルバー人材センターになりつつあります。
 60歳以上の高齢者の生きがいや健康を増進。さらに、老後の生活基盤の安定など、高齢化社会に対応していくシルバー人材センターの活動状況を紹介します。
 「会員になってみよう」「仕事を頼んでみよう」…こんな考えをおもちの方はぜひ参加してください。


事業量も順調な伸び

 就職は望まないが何らかの収入を得たい。これまでの経験や技術を生かしたい……シルバー人材センターは、このような高齢者の生きがいや健康増進、地域とのふれあい、収入などを図るために設立されたものです。
 昭和59年度末の会員は665人です。平均年齢は男性66歳、女性67歳です。
 会員の中には健康を維持したい、働くことによって仲間づくりをしたいと積極的に仕事をしている人もいれば、登録したがその後家事の仕事ができてしまい、現在は人材センターの仕事ができないなどの人もいます。
 しかし、会員登録してあればまた仕事ができるようになったときには復帰することができます。
 昭和59年度の事業量は、年間1億6,958万5,000円で、月平均1,413万円になり、設立した当時に比べると約3倍の伸びを示しました。
 仕事をした会員への配分金も月平均で1人約5万4,000円になりました。
 事業量の伸びに比べ会員数の伸びが少ないので、生きがいや健康増進のため1人でも多くの人の登録をお待ちしています。


職種は何でも

 職種は、草取り、清掃、家事の補助、事業所での補助作業などが一般的な仕事で、会員のだれもができる仕事です。
 手に職のある人は、ふすまの張り替え、植木の手入れ、大工、塗装などの仕事があります。
 また、リサイクル事業も始めました。最初はシルバー人材センター単独で始めようかという考えもありましたが、ふれあいを重視したいということと「ふれあいバンク」との競合を避けることから共同で行っています。
 いまは自転車の再生をしていますが、会員の中で家庭電化製品の修理等ができる人が出てくれば事業を拡大していきます。


技能訓練も実施

 会員個人個人の仕事の分野を少しでも広げようと、毎年ふすまの張り替え、植木の剪定、塗装、左官などのうち1つか2つを選び技能訓練も行っています。
 シルバー人材センターの将来についても、現在までの経験を踏まえて、これからの高齢化社会に対応できるものにしていきたいと考えています。
 その検討機関として、市内の学識経験者で組織しているシルバー人材センターの「中・長期業務策定委員会」に30年後のシルバー人材センターを考えていただいています。


会員として働いてみませんか

 富士市シルバー人材センターは、おおむね60歳以上の健康で働く意欲のある高齢者の入会をお待ちしています。
 仕事は、自分が希望する仕事を登録しておき、センターから会員に連絡しますので自分で選んでいただきます。
 収入は、自分が従事した仕事に応じて配分金の支払いを受けます。
 会員の登録は、自動車の免許証に張るくらいの大きさの写真2枚と印鑑を持ってシルバー人材センターへ来てください。
 詳しいことはシルバー人材センターへ 電話番号 53-1150

- 図表あり -
( 図表説明 ) 地図

- 写真あり -
( 写真説明 ) 配分金はやっぱりうれしい



重宝してます 増山みゆきさん (64歳) 南町
- 写真あり -

 うちでは、植木の手入れ、草取り、U字溝の清掃などをお願いしています。竹垣づくりもしていただき安く済みました。
 シルバー人材センターには設立と同時に仕事をお願いしていますが、実によくやっていただいています。
 いままでは、私も仕事を持っている関係から、草取りや側溝の清掃ができず、頼むところもなかったんですが、小さな仕事でも快く受けていただけますので喜んでいます。
 今度はふすまの張り替えをお願いしようと思っているんです。



楽しく仕事をしているよ 秋山佐一さん(64歳) 広見町4丁目
- 写真あり -

 シルバー人材センターには昭和57年に会員登録した。軽い気持ちで登録したんだが楽しく仕事をしているよ。シルバーの会員とは仕事場で初めて顔を合わせることが多いんだが、話をしながらごく自然に解け合えるし、いろいろの人と知り合うことができた。テレビばかり見ていたときとは気持ちが全然違ってきたね。
 仕事に対しては責任を持ってすることに心掛けているよ。
 配分金は旅行が好きなのでそのときの小遣いにしている。これからも続けたいね。
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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