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【広報ふじ昭和60年】ふるさとの昔話

富士岡のいちょう地蔵

 富士岡の地蔵堂(じぞうどう)の後ろに、乳房(ちぶさ)が垂(た)れたような大いちょうがあるので、ここのお地蔵さんのことを「いちょう地蔵」と呼んでいます。いちょうの木は、樹齢600年以上だといわれ、静岡県の天然記念物に指定されています。7月23日は、お地蔵さんの縁日です。


子育ての地蔵さん

 昔、赤渕(あかぶち)川に山津波(やまつなみ)があって、一軒の民家が矢のように流されてきました。ところが、不思議なことにこの大いちょうのところまで来ると、枝にからまってピタリととまりました。流れて来た家の屋根の上には、乳飲み児(ちのみご)を抱えた母親がしがみついていました。近所の人々がかけつけ助け出しましたが、母親は驚(おどろ)いたために乳房からは一滴の乳も出なくなってしまいました。子供は火のついたように泣き、母親はただ途方にくれるだけでした。
 その時、いちょうの木の乳房に気がついた母親は、言い伝えが本当であってくれるようにと祈りなから、いちょうの木の乳房に針を刺(さ)してみました。すると、その晩から流れるように乳が出るようになりました。
 やがて、成人したその時の子供は子育ていちょうのご神体として、石のお地蔵さんをいちょうの木の根元にまつりました。


大勢知ってるよ
清水千秋君
- 写真あり -

 吉永第一小学校4年生の清水千秋君は、いちょう地蔵の大いちょうを見事にかきました。
清水君は「お地蔵さんの話は、お母さんから聞きました。友達も大勢知っています。葉が多いのでかくのに苦労しました。」と語ってくれました。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 清水君のかいた大いちょう 
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