【広報ふじ昭和60年】須津川渓谷で気分リフレッシュ
大棚の滝周辺を整備
市は森林の生産機能と保健休養機能の調和を図りながら、林業の活性化を図ろうと「森林総合利用促進事業」を進めています。そのひとつが大棚の滝周辺を中心とした須津川渓谷の整備事業です。
春、夏、秋とそれぞれ渓谷の美しさを満喫させてくれるのが、この須津川渓谷です。
7月1日からは整備を進めていました炊飯棟、管理棟、給水施設も完成し使用できる予定です。
家族、グループ等のレクリェーションの場に活用してみませんか。
四季折々の景観美
須津川は、愛鷹山系随一の美しい渓谷で、上、中流に冷たい清らかな水が流れて、春の若芽、夏の小鳥のさえずりと清流には涼しさを感じさせてくれます。秋には紅葉が渓谷に映え、四季折々の色どりを楽しませてくれます。
川岸に沿って繁茂する植物も多種多様で、植物を観察する上でも貴重な場所といえます。
渓谷を訪れる人は、市内の登山者やハイカーはもとより、遠く県外からの人も少なくありません。
中里登山口から須津川をさかのぼると、6キロメートル地点に大棚の滝があります。落差21メートル、夏でも水温は15度から20度くらいの清水がごうごうと落下する壮観は渓谷一の眺めです。
大棚の滝周辺にはキャンプ場を設け、林内の空間を利用して26張りのテントを張ることができます。
また、炊飯棟、給水施設、管理棟、駐車場も完成し、7月1日からみなさんに利用していただく予定です。
林間遊歩道も完成
林間遊歩道は、すでに完成したつり橋から滝を眺めながら須津川に沿って木々の間を歩き、棚上橋に戻る1.4キロメートルの周遊コースにしました。
つり橋は、大棚の滝展望台から階段を下りきった所にあり、長さ33メートル、幅1.5メートルで“滝見橋”と名づけられています。
自然を大切に
須津川渓谷周辺整備は、キャンプ場、炊飯棟、つり橋、遊歩道などを建設しましたが、ただ単に森林内にレクリェーション施設を設けるというものだけでなく、森林の生産機能を向上させるという点にも重点が置かれています。
森林の生産機能を破壊するような大面積の伐採はもちろんのこと、小面積の伐採といえども必要最少限にとどめました。
大棚の滝を中心とした須津川渓谷の自然景観は、すぐれた自然環境を形成しています。
しかし、近年心ない人たちによって清流にはごみが散乱し、良好な自然環境が損なわれようとしています。
ごみが捨てられたり、植物が採られたりすることによって景観ばかりでなく、自然のサイクルも変わってしまいます。一度壊した自然は容易に取り戻すことができません。私たちとともに生きている自然を大切にしましょう。
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