古墳時代の武器
古墳時代には武器が発達し、多くの種類の武具がつくれられました。弓矢、剣などの攻撃的な武器が主だった弥生時代に対し、古墳時代にはよろいやかぶとなどの防御的な武器もつくられ、武具がほぼ完成した時代です。
攻撃用としては主に太刀(たち)、弓矢、槍(やり)が使われていました。
太刀は刀身(かたなみ)が真っすぐな直刀(ちょくとう)で柄(つか)、鍔(つば)、鞘(さや)などに飾りをつけたものがあります。特に柄の端につく柄頭(つかがしら)は特徴的で、その形によって環頭太刀(かんとうたち)、方頭太刀(ほうとうたち)、円頭太刀(えんとうたち)、頭椎太刀(かぶつちたち)などがありました。弓矢はいまのものとは異なる丸木弓で、長さ2メートルほどの長弓(ちょうきゅう)と1メートルほどの短弓(たんきゅう)があります。矢は丸木や竹製で全長80〜85センチメートルで矢の尻には2〜4枚の矢羽根をつけ、先端には鉄製の鏃(ぞく)がつけられています。鏃には先のとがった尖根(とがりね)式、三角形や五角形の平根式などがあります。
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