薬草名 ヒキオコシ
生薬名 延命草(えんめいそう)
薬効 健胃
その昔、弘法大師が山道を行くと一人の行者が倒れていた。大師は近くに生えていた草をちぎって、そのしぼり汁を口に含ませたところ、行者はたちどころに回復し、元気になって旅を続けた。この故事によって起死回生の妙薬として、ヒキオコシや延命草の名前がついたという伝説がある。
秋、地上部を刈り取り、日干しにする。乾燥した延命草10グラムをせんじて飲むか、粉末にしたものを1回2グラム服用すると健胃によい。
薬草のおはなしは、今回で終了させていただきます。広見荘薬草部のみなさん、ありがとうございました。