木枯らしにのって落ち葉が舞う季節となり、森はようやく静かになる。やがて霜が森や広場に降り、霜柱が日毎に深くなる。森の小道は、落ち葉が散り敷き、天気のよい朝は黄金色に映える。そんな朝、シジュウカラ、エナガ等が丹念に落ち葉を裏返しにして、エサをあさる。12月も半ばを過ぎると、朝の気温は-2度から-4度に下がり、池が結氷する。狭い解氷面には、カルガモがよく遊びに来る。晴れた日の朝、展望台へ登って見よう。根張り豊かな白く巨大な富士山、宝永の噴火口が三つともよく見える。愛鷹連峰、遠く天城まで望める伊豆の山々、北側へ目を移すと毛無山から天子ヶ岳、安倍奥の連山、そして、白くまぶしく輝く白根三山。クリスマスが近づく頃、森に初雪が静かに舞う。
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( 写真説明 ) カルガモ