古墳に埋葬されるときは、死後の生活のために「髪飾(かみかざ)り」「耳飾(みみかざ)り」「首飾(くびかざ)り」「腕飾(うでかざ)り」のほか、「帯飾(おびかざ)り」などで正装して葬られます。
「髪飾り」は縄文時代にもありますが、古墳時代のものは、「漆櫛(うるしぐし)」と呼ばれる木製の櫛があります。
「耳飾り」には数種類が知られていますが、古墳時代に最も多く使われていたのが「金環(きんかん)」と呼ばれる耳飾りで、金、銀、金鋼(こんどう)などの金属の棒を「C」字状に曲げたもので、直径が1〜3センチメートルぐらいまで、さまざまな大きさのものがあります。市内では「中里K95号墳」や岩本の「念信園古墳」などから出土しています。
その他、「首飾り」「腕飾り」については次号の古墳のはなしで説明します。
- 図表あり -
( 図表説明 ) いろいろな耳飾り