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【広報ふじ昭和59年】ふるさとの昔話

伝法のかんかん堂

 伝法滝下(伝法1丁目)の、もと鎌倉街道といわれた道路ぎわにかんかん堂と呼ばれるところがあります。
 このお堂に彼岸の中日にお参りすちと、どんな病気でも治るといわれ、昔は大勢の人がお参りをしたそうです。今は、お堂はありませんが、大きな題目碑3基と芭蕉の句碑が建てられています。


石でたたくと“カンカン”

 かんかん堂は、地元の豪族後藤六左衛門という人の弟惟善(これよし)が、善入庵というお堂と3基の題目碑を建てたところです。
 三つ並んでいるまん中の題目碑を小石でたたいたり、小石を投げつけたりすると、不思議なことにこの碑だけが、カンカンという金属的な音を立てます。そんなことから、かんかん堂と呼ばれ、地域の人々に親しまれています。
 昔、このお堂が古くて壊れそうになったので、村人が再建しようと、仕事に取りかかったところ、土の中からすべすべした石がたくさん出てきました。そして、その石全部に経文(きょうもん)が書かれていました。
 そこで、村人は穴を掘っていけ、上に大きな石をかぶせておいたということです。カンカンという音は、お経の響きだったかも知れませんね。


今は音がしなくなった

 かんかん堂のすぐ隣に住む、古郡国雄さん(65歳)は、「この辺はね、子供の遊び場で私らもよく遊んだもんだよ。今は碑の下をコンクリートで固めてあるもんで音はしないけど、本当にカンカンと音がしたね。」と語ってくれました。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 古郡国雄さん
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