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【広報ふじ昭和59年】ようこそ!WELCOMEこだま

 富士市民初め、周辺地域住民の長年の悲願だった東海道新幹線富士駅が実現します。
 国鉄は10月18日、新駅設置の具体的条件を本市に提示。市は、この条件を受諾するとともに、昭和62年度中の新駅完成を目指します。
 新駅は産業、観光、文化面など、21世紀を展望する上でぜひとも必要なもの。今こそ市民の総力を結集し、みんなで新駅を実現させましょう。

新幹線富士駅が実現

ただ…感無量です

昭和46年発足の新幹線富士駅設置促進準備会の会長を務めた 
阿部留吉さん 入山瀬 83歳
- 写真あり -

 昭和46年、2市の2町の町内会連合会で準備会をつくったんです。
 まず、1戸10円のカンパと署名運動を始めました。そしたら、60万円と5万9,000世帯の署名があつまったんです。これを元に活動を始めました。
 当時、私としては、必ず新幹線駅ができると確信していました。今は、ただうれしくて…。



東海道線と結ぶものを!

休日など、ときどき東京へ買物や習いごとに出かける 
高橋貴久栄さん OL 中央町3丁目
- 写真あり -

 やはり新幹線を使うことが多いですね。東京からの帰り、三島駅で東海道線に乗り換えるとき、乗り継ぎが悪いと長時間待たされてしまいます。
 富士に駅ができると大変便利になります。ただ富士の場合は身延線もあり、新駅が東海道線とはなれているので、これを結ぶものが必要だと思います。

昭和62年度開通を目指し

 富士市民の長年の夢がとうとう実現しました。今から13年前の昭和46年、“東海道新幹線に富士駅を”と、富士市町内会連合会によって始められた運動が長い道のりを経てようやくここに実を結びました。
 国鉄は10月18日、東海道、山陽新幹線の新駅設置について5か所を指定し、設置の具体的条件を提示。県内では掛川市とともに本市がその1つに選ばれたわけです。
 国鉄からの設置条件としては、
1.駅の配線は2面4線16両対応とし、工事費全額を地元で負担する
2.2面4線に必要な用地について無償譲渡する
3.駅前広場及び関連道路等は地元で整備する
4.用地の提供及び工事費の負担にかかわる諸問題については、地元の全責任において解決する
5.その他国鉄の諸施策について積極的に協力する。
 以上の5項目か提示され、新駅の完成を昭和62年度中としています。
 市は、これらの設置条件を市議会及び期成同盟会にはかり、国鉄側に受諾の回答をしました。
 新駅実現へ向けスタートを切ったわけですが、用地買収や建設費の負担など限られた期間内に解決しなければならない問題も多くあります。市は、現在の新幹線対策室をさらに拡充し対応していきます。
 また、新駅を実現させるためには、関係地域のみなさんや市民のみなさんのご理解とご協力をいただかなければなりません。21世紀の都市づくりのためにも、ぜひ新駅を実現させましょう。

新駅決定までの歩み

46年6月
 富士市町内会連合会が新幹線富士駅誘置運動を提起 
46年12月
 富士市、富士宮市、富士川町、芝川町の2市2町の町内会代表が「同駅設置促進準備会」を結成
47年1月
 1戸当たり10円の募金及び署名運動を実施
48年3月
 富士、富士宮、芝川の各議会で新駅設置促進について決議
56年5月
 2市2町で「東海道新幹線富士駅設定促進期成同盟会」を結成 
56年6月
 国鉄総裁、副総裁、運輸大臣・建設大臣及び衆、参国会議員等に陳情を重ねる 
57年9月
 期成同盟会の組織を拡大するため蒲原町、由比町、身延町などの5町に 協力を要請
58年2月
 甲府市や身延線沿線の町村なども加わり、期成同盟会の組織を3市20町4村に拡大
59年4月
 富士市案として同駅設置計画の概要を公表 
59年7月
 市は同駅設置対策室を設置し用地費として30億円を予算計上 
59年9月
 新幹線募金市民委員会を発足

- 写真あり -
( 写真説明 ) 期成同盟会を結成
( 写真説明 ) 国鉄副総裁に陳情

市民募金委員会が発足

60団体・70社が参加し

 新駅の実現を目指し、市民募金を行うための富士市総合都市交通施設整備募金推進市民委員会(略称新幹線募金委員会)が、9日17日発足しました。
 同委員会は市民組織によるもので、富士商工会議所を事務局に市内の町内会、商工会議所、建設業などの60団体と企業70社が参加。募金目標額を30億円として、協力を呼びかけていきます。
 10月4日に開かれた第1回目の役員会では、募金の方法などが協議され、その方法としては趣意書などをつくって、まず募金の協力を呼びかけていくことにしています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 市民組織による募金委員会がスタート
添付ファイル
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