古墳をつくるには、たくさんの石が使われます。
では、古墳の石はどこから、どのように運んだのでしょうか。
「横沢古墳」の場合は、東側に流れていた伝法沢の石を中心に使っていました。また「実円寺西第1号古墳」は、近くに川がなかったためか自然の溶岩が多く見られます。
このことから、市内の古墳は、それぞれ古墳の周辺にあった石を石室に使ったようです。
古墳に使われている石の大部分は、多少重いものの人間の力で動く大きさです。したがってそれらの大部分はモッコのようなもので運んだようですが、中に天井石や奥壁などに1トン以上もある巨石があります。
このような石は“修羅(しゅら)”と呼ばれる木製の板の上に乗せ、コロや綱で運んだようです。