丸火では、クリ、コナラなど二次林とよばれる雑木林が、北から南まで2キロメートル。樹種はきわめて多い。シデ、ケヤキ、カエデ、ホオノキ、ヒメシャラ、リョウブ、マメザクラ、北の方には、キハダも見られる。秋が深まるとノギクの仲間がつぎつぎと咲く。コウゾリナ、ヤクシソウの黄、シロヤマギクの白、ユウガギク、ノコンギクの薄紫、そしてリュウノギクの花が盛りとなる。森の中を歩くと、秋の舞姫アサギマダラが深々と飛ぶ。遠く南九州から東北まで北上すると言うこの蝶は、アザミやヒヨドリバナの花に集まる。初めて見たのは10年以上も前、十里木街道と呼ばれる富士裾野線の暗い桧林の一隅にヒヨドリバナの群落があり、無心にミツを吸っていた。蝶は他にルリタテハ、ヒオドシチョウ。黒アゲハの仲間は多い。クジャクチョウもまれには見かける。
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( 写真説明 ) アサギマダラ