ある夜、自然の家でキャンプファイアーを楽しんでいた緑の学校の子供達の中へ、子ダヌキが一匹紛れ込み、子供達を喜ばす。次の夜、カゴに入れて森の奥へ置いたら、無事に親が連れ去った。森は中央広場で標高600メートル、気温は市街地より2〜3度低い。雨と霧が森の木々をはぐくむ。キブシ、ミツマタ、アセビは早くも、来春のツボミを用意している。
夏中森に芳香を漂わせていたヤマユリも衰える頃、キャンプも少なくなり、森は静かになる。管理道沿いに、ホトトギス、リンドウ、キツネノカミソリ、クサボタン、ツリフネソウ、タマアジサイ、シデシャジンの花を数える。コナラの緑の実も固くなり、美しい姿のカケスが集まる。リスも負けてはいない。木の実を求めて、枝から枝へと飛ぶ。
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( 写真説明 ) タヌキ