長い間社会のために尽してきたお年寄りを敬愛し、長寿を祝う敬老会が、今年も9月15日の「敬老の日」を中心に各地区24会場で行われます。
お年寄り自身も明るく、楽しい生活ができるよう生きがいについて考えていますので、そのアンケート調査結果の一部も紹介します。
富士市は、人口の高齢化率(65歳以上の人口)が7.1パーセントで、比較的若い都市といわれていますが、21世紀にはまちがいなく高齢化社会がやってくるのです。
■59年度の敬老会 招待者は9,837人
今年の敬老会招待者は、大正2年9月15日以前に生まれた71歳以上のお年寄りです。
市内には、71歳以上のお年寄りが9,837人います。
これを年代別、性別にみると71歳から79歳までが男2,986人、女4,206人で計7,192人、80歳から89歳までが男872人、女1,558人で計2,430人、90歳から99歳までが男59人、女155人で計214人、100歳が女1人となっています。昨年と比較すると459人増えています。
この中で、人生の苦楽を相たずさえ、ともに味わってきた結婚50年の金婚式を迎えるご夫婦は、鷹岡本町2丁目の勝又智さん(76歳)スエ子さん(76歳)ご夫婦をはじめ205組あります。
また、寝たきりのお年寄が271人います。寝たきりのお年寄りには、地区担当の民生委員から市長の色紙をそえて慰問品を贈ります。
敬老会では、ことし、例年の記念品に加え市民憲章の普及推進をかねて、富士市民憲章の入った湯のみを全員に贈ります。
■市内の最高齢者は 佐野はるさん
市内の最高齢者は、今年100歳を迎える、平垣にお住まいの佐野はるさんです。
はるさんは、息子の住吉さん(68歳)、ことゑさん(67歳)夫婦をはじめ4人の家族と生活しています。
ことゑさんは、「おばあちゃんは、このごろ少し耳が遠くなってきましたが、昔のこともよくおぼえているし、記憶力がよく、食欲もあり元気です」と話してくれました。
好物は野菜で、大根やかぼちゃの煮付けは特に好んで食べるようです。
おばあちゃんの長生きのひけつは特にないようですが、ご主人が造園業を営んでいて、住み込みの若者をいつも5,6人使っていたので、自分のこどもと同じように世話をして、よく働いたから丈夫な体になったようです。
とにかくじっとしているのがきらいで、まめなおばあちゃん。よく働き、よく食べることが長生きのひけつかもしれません。
■佐野はるさんのご家族
〇こども 5人 (男3人女2人)
〇孫 8人 (男5人女3人)
○曽孫 7人 (男5人女2人)
合計20人の子孫がいる家族に囲まれて元気に生活しています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 100歳をむかえる佐野はるさん