「埴輪」は何のためにつくられたのでしょうか?
埴輪には土管のような形をした「円筒埴輪(えんとうはにわ)」と人物や動物または家などを模した「形象埴輪(けいしょうはにわ)」があります。
「円筒埴輪」は古墳の中段付近に鉢巻(はちま)きのように並べて、現世と死者の世界とを区別していました。また「形象埴輪」は古墳の墳頂(ふんちょう)付近におかれており、死者のための従者、道具、建物の代用と考えられます。
古墳の上に並べられた石のことを「葺石(ふきいし)」といいますが、「茸石」は古墳の土止めや、装飾(そうしょく)のためとともに、円筒埴輪と同様に現世と死者の世界を区別するためです。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 形象埴輪 同筒埴輪